BMW ミニの、運転席パワーウィンドーが全く動かなくなったので入庫されました。
ミニは、ドアを開けると1cm程度、勝手に窓が下がります。
そしてドアを閉めると窓も閉まります。
密閉率が高い車での空気抜きの役目があり、
BMWの2ドアに多い機能ですが、、、
パワーウィンドーが故障して全く動かなくなると、
ドアを閉めてもガラスがきちんとゴムに当たらず、
風も水も入って来てしまいます。
外から閉める時は、ガラスの角部分を強く押さえながら閉める事で、
ガラスがレーンに収納されるのですが、
乗り込む際は大変です(-_-;)
パワーウィンドーモーターの、典型的な故障パターンです。
(ちなみに、ドアスピーカー辺りを強く叩くと動き出す事がある様ですが、今回のミニは、
叩いてもつねってもお願いしても、全く動きませんでした(^^) )
では、モーター入庫に合わせて、分解に取り掛かります。
まずは内張りを取り外し、ウィンドーレギュレータの取り外しを行います。
ツィーターを外した後ろにボルト。
ロックロッドの後ろにもボルト。
モーター本体の位置決めをしている3本のビスも外します。
ドアの内側一番上。
ドアミラー用の電源カプラーを抜き、
ドアミラーを、
エイッ!!って外側に回したら、取り付けている六角頭のボルトが3本。
取り外して、ドアミラー本体も取り外します。
ドアミラーが外れたら、その奥にあるサービスホールから工具を使って、
窓ガラスを固定しているボルトを取り外します・・・、が・・・。
ガーン!!
窓が全く動かないので、ボルトのセンターが見えていません。
このボルトを取り外して、窓ガラスを取り外さないと、
モーター交換は出来ません。
しかも、このボルト周辺のギアを使って緩めても、
外れて抜けてきたボルトが、ドア内張りの狭い隙間につっかえて、
結局取り外しが出来ないのです。
もう一カ所ある、反対側のボルトも間が狭すぎて外せません。
こんな場合は、レギュレータをフリーにし、
窓ガラスごと少し下に移動させてボルトにアクセスします。
苦労して、レギュレータ本体取り外し(^^;)
新品のモーターです。
ここでも問題が!
窓を固定していたブラケットが邪魔しています。
モーターを取り外したいのに、ブラケットが邪魔で、
取り付けているボルトに工具が入りません。
こんな場合は・・・。
バイスプライヤーを使って(^^;)
本来の使い方ではないので、内容は伏せておきます(笑)
モーターを取り外す時、ワイヤーを巻いているギアも一緒に外れそうになります。
もし外れたら・・・。
元に戻すのは大変なので、気を付けましょう。
新しいモーターに交換。
ちなみに、真ん中辺りの白い歯車みたいなやつが、
ガラスを固定してたボルトです。
レギュレータを元に戻して、窓ガラスを組み付けます。
窓ガラスは、組み付け位置により上下1cm程幅がありますので、
仮固定し、ドアを閉めた時に綺麗に閉まる位置で本固定。
動作確認、異音、その他巻き込み配線の有無などを確認して、作業終了です。
ついでに、フットランプをLEDに交換です。
今はこんな感じ。
本体ごと取り外します。
T10球なんですね。
付けるのはこれ。
こんな感じに付きます。
眩しすぎて見えません。
昼間になぜ撮影した!?
バックランプ球もLEDに!!
と思ったのですが、
普通のLED球では、キャンセラーが内蔵されていない為点灯せず・・・。
キャンセラー内蔵の球を探すと、
なんと!! 12,000円!!??
バックランプ球は、白く光る電球にしました(^^;)
暇ではありません。
興味があるだけです。
原因は何か?
ふむふむ。
変な社外モーターではなく、純正なのをまずは確認。
ばらします。
ブラシは充分に残っています。
おや!?
結構削れていますね。
モーターハウジングの中で、磁石に囲まれて中空に位置しておかないといけないのに、
恐らくセンターがずれて、偏芯回転していたのでしょう。
ちなみに、バッテリー直で電気を流すと元気よく動き出しましたが、
結構振動を大きく感じました。
傾きが大きくなったせいで、斜めの状態で止まってしまったのだと思われます。
今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。
・運転席パワーウィンドーモーター交換
・フットランプ LEDに変更
・バックランプ ホワイトランプに変更
今回の修理ご請求額は、 ¥ 46,110- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 65,000km>
ブログランキングに登録しています。
クリックして頂けるとランキングが上がりますので、お願い致します(^^)
★愛媛の社長TVに掲載されました~(^^)