車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>
車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)
◆◆お願い◆◆
本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>
◆◆◆◆◆◆◆
今回は西条市(旧東予市)から、片道50km程の道のりをかけてご来店頂きました。
いつもブログを見て頂いているそうでして、
有難いことです(^^)
それでは説明に移らせて頂きます。
かなり綺麗なゼロクラウンです!
WAKO’S RECSもご依頼頂いていますので、
エンジンオイル交換などは後回しに。
先に冷却水の交換を行います。
冷却水のエア抜き作業と同時に、
RECSの施工を行います。
続いてはスパークプラグです。
残っている記録簿を確認しましたが、前回の交換歴が分かりません。
現在走行距離が18万キロを超えている事から、
スパークプラグの交換も行います。
V6エンジンの為、左右3本ずつ装着されていますが、
右バンク側は少しだけ部品を取り外す必要があります。
取り外したスパークプラグの先端です。
カーボンがこびりついています。
このカーボンが熱を持ち火種になって、エンジン不調をきたすことがあります。
新品のスパークプラグです。
6本とも交換です。
続いてエンジンオイルの交換に移ります。
まずは、現在の量の確認。
古いエンジンオイルを排出。
オイルドレンパッキンも交換です。
ゼロクラウンのオイルエレメントは、フィルターカートリッジ式です。
結構汚れています。
新品のオイルエレメントです。
同時交換となるOリングも同梱されています。
容器も綺麗に掃除をして、エレメントをセットして
規定トルクで取り付けています。
エンジンのアンダーカバーを取り外して、下から見上げた写真です。
黄色い矢印の所に、スタビライザーが貫通している箇所がありますが、、、
錆が出ていて、いかにも動きが悪そうです。
反対側も同じく。
錆を綺麗に掃除をして、
ゴムを侵さない特殊なグリースを塗布しておきました。
前のブレーキパッドです。
かなり減っています。
新品に交換しております。
ブレーキキャリパーに使われているスライドピンです。
あまり潤滑がされていないようですし、
汚れも付着しています。
パーツクリーナーを使って綺麗に掃除をし、
グリースを塗って組み付けています。
こちらのグリースも、ゴムを侵さないタイプですので、
周辺に使われているゴムをふやかしてしまう恐れはありません。
続いては、後ろのブレーキパッドです。
写真左が取り外したもので、
写真右が新品です。
新品交換完了です。
ブレーキフルードも交換します。
しっかりと交換したので、タンク内のフルードも透明になりました。
さて、いよいよATFの交換に移ります。
まずは、古いATFを排出。
かなり真っ黒になっています。
汚れ具合が分かり易い様に、白い容器を綺麗に掃除して、
ATFを受けてみました。
真っ黒です(^^;)
AT本体側は、バルブボディとその下のストレーナーが見えます。
取り外したオイルパンの底に溜まっているATFも、
なんだか凄い色をしています。
ATFを流して、
磁石の点検を。
指で触ると、磁石に盛り上がった様な状態で吸着されている鉄粉が、
周辺のATFに流出して行っています。
吸着量は飽和状態だった様です。
バルブボディから取り外したATFストレーナーです。
ストレーナーの一部を覗き見れますが、
真っ黒に汚れています。
新品のストレーナーです。
これからしっかり、鉄粉や汚れを吸収して貰わないと!
頑張って下さい!
バルブボディは、
パーツクリーナーを使って掃除しておきます。
オイルパンの底に溜まっていた汚れや鉄粉も綺麗に除去。
磁石もしっかり効果を果たせるよう、綺麗にしておきます。
新しいガスケットを組み付けて、オイルパンを取り付けます。
ゼロクラウンには、ATFレベルゲージがありません。
その為、ATF量の調整は少し特殊になります。
まずはオーバーフロー孔を開き、
リフィルプラグ孔からATFを充填。
溢れ出たのを確認してオーバーフロー孔を閉じ、
そこから、規定量のATFをさらに充填します
(行った作業により、充填量は違います)。
コンピュータ診断機を接続し、
ATF油温をモニターしながら、ATF油量調整温度まで上がるのを待ち、
(ちなみに、コンピュータ診断機を使用しない方法もあります)
油量調整温度まで上がった所で、
再びオーバーフロー孔を開いて確認。
オーバーフローしたらOK。
していない場合は、追加でATFを充填して量調整。
オーバーフロー孔から垂れるATFが、写真の様に糸状になった所で蓋を閉じ、
作業完了です。
作業終了時点での、ATF油温。
テンポよく上がっていく油温に対して、あまり焦らず作業したら、
十分に時間はあります(^^)
今回、18万キロにして初めてのATF交換となりましたが、
納車翌日お客様からのお電話で、
通勤時に確認しているメーターパネルに表示される燃費が、
常に10.8km/リットルだったのが、12.●km/リットルになったそうです。
しかも、小数点以下も動く事が殆ど無かったのに、
納車以降は小数点以下の数値も動き出したそうでして
(その為、上では●と書かせて貰いました)
古いATFは伝達効率が低下し、結構ロスが発生していたのかも知れませんね。
続いては、デフオイルの交換です。
前に掲載したブログ → http://ameblo.jp/car-freak/entry-12038444821.html
を見られて、3,000kmのランクルのデフオイルに衝撃を受けられて、
交換を決めて頂きました。
しかしこちらは18万キロ!!
さてさて・・・、
デフオイルの排出口プラグです。
先端の磁石には、大量の鉄粉が!!
拭いても拭いても取れません。
なんだか、奥からどんどん溢れてきているかの様に、
鉄粉が拭いとれます。
ようやく綺麗になりました。
こんなに細くなりました(^^;)
こちらが、排出されたデフオイルです。
ちなみに、元々は透明のオイルです。
液面の少し上に付いている黒い汚れは、
この中のデフオイルが揺れた時に付いたものです。
黒い汚れは、つまり鉄粉です。
この液体の中に、どれ程の鉄粉が流出しているのやら。
廃油受けに流していると、時々鉄粉の塊がドロドロと流れてきます。
赤い矢印の所もその一つです。
こちらはエアコンのクリーンフィルターです。
結構汚れていましたので、新品に交換させて頂きました。
左リアタイヤに、釘の様な物が。
抜くと、、、長い、、、
シューーーーーと空気も抜け出す始末(-_-;)
そしてこちらは、溝部分に、結構斜めに刺さっています。
こちらも、抜いてみると・・・長い・・・
そしてこちらも、シューーーーー
2箇所タイヤパンク修理を行っておきました。
エア漏れチェックも問題なしです。
たまにエアコンが聞かない時があるとの事でしたが、
コンプレッサーの能力低下にプラス、
おそらくファンコントローラーが一時的に悪さをしている様で、
コンデンサーファンモーターの回転が著しく遅い時がありました。
その時には、エアコンの効きが悪いという症状が出ると思います。
こちらに付きましては、以後経過観察して下さい。
上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、
・エンジンオイル交換
・オイルドレンパッキン交換
・オイルエレメント交換
・ブレーキフルード交換
・スーパーロングライフクーラント(冷却水)交換
・フロントワイパーラバー左右交換
・フロントブレーキディスクパッド交換
・リアブレーキディスクパッド交換
・スパークプラグ6本交換
・WAKO’S RECS施工
・デフオイル交換
・左リアタイヤパンク修理2箇所
・エアコンクリーンフィルター交換
・ATオイルパンガスケット交換
・ATフルードストレーナー交換
・ATフルードストレーナーOリング交換
・ATF(WAKO’S SAFETY-S)交換
・エアコンガス真空引き
・エアコンガス 4本充填
・エアコンコンディショナー(蛍光剤入り)1本充填
以上となります。
交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。
今回の車検ご請求額は ¥ 217,000- です。
(内、諸費用は 89,440円です)
ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 183,630km>
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