トラブル修理-フィアット パンダ(141AKA)水温計が上がり、オーバーヒートしそうになる | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

四国中央市にお住いのお客様、

たまたま松山に来られていたタイミングでのトラブル発生(^^;)

そのままお預かりさせて頂きました。


余談ですが、

偶然にも、当社のお客様で別のパンダオーナー様が、

「コンビニでレッカー車に積み込まれていたパンダを見かけたんですが、

 もしかしてフリークに運ばれて来てないですか??」と。

パンダ乗りは、どのパンダの健康も気になるんですね(^^)

このブログで紹介するのは、コンビニで積み込まれていたそのパンダです(笑)







 
まず現状を確認します。

電動ファンが全く動いていません。


このパンダの電動ファンへは、常に電気が来ています。
エアコンのスイッチを入れたり、
エンジンの温度が一定以上に上がったりすると、
流れてきている電気を、ボディーにマイナスとして落としてやる事により、
初めて電気が流れだして、電動ファンが回るという仕組みです。





 
電動ファンを取り外して、直接テストを行います。

電動ファンのカプラーにバッテリーから直接電気を流すと、
ガラ・・ゴロ・・ガラ・・ゴロ・・・・と、すごい音を出しながらどうにか回り出しました。

こりゃ、ダメですね(^^;)

モーターを注文しようとメーカーに問い合わせると、
もう生産終了だそうです(・_・;)

そうなると、中古を探すしかありません。

色々と探しまして、

程度のいい電動ファンに巡り合いました。





 
 ファンシュラウドも装着されているタイプの電動ファンです。

これ、冷却効率も上がりますね!!




 

 
ただ、取付場所が違うため、まともには付いてくれません。

ステーを買ってきて加工し、仮付け。

スイッチオン!!!



・・・・・・・しーーーーん


どうやら、他にも原因がある様子。

上手くアースに落ちていない可能性が高いので、

配線をたどっていきますと・・・。





 
ファンリレーを取り外すと、リレーボックスが溶けていました。



 

 
リレーの溶け方がこれまたすごい・・・。

これでは上手く働く訳もないでしょう(^^;)





 
新品のリレーを入手出来たので早速装着。

・・・・でも、やはりファンは動かず・・・






リレーボックスを取り外して、リレーに入っている配線を点検。
青錆が発生している配線もあり、
上から強い熱も伝わっているせいか、
状態はあまり良くないので、
配線を作り直してリレー本体を、リレーボックスの外に引き出し、
そこで動作させる作戦を取ります。

 
 
 

 
配線を引き出す流れで、新しく加工して作り直した配線を使ってテストを。

この「87」番に来ている電気を、「30」番を通じてアースに落とすと、
電動ファンが回り出すはず。

テストの結果、直結するとすごい勢いで電動ファンが回りだしました。

よしよし!
電動ファンOK!
配線OK!





全ての配線をリレーに接続し、エンジンを始動。
エアコンを入れて、正常に動作する事を確認。

水温が一定以上上がった際にも、
正常に動作する事を確認しました。

 
 

 
水が掛かり難い場所に設置して、作業終了。


 


 
電動ファンは、ファンシュラウドが軽くロアホースに接触していたので、
接触を避けるために若干だけ上にオフセットして、
その後試運転を繰り返し、経過良好の為、今回の修理は完了とします!




今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・ラジエータファンモーター交換
 ・ラジエータファン制御リレー交換
 ・リレー配線加工


今回の修理ご請求額は、 ¥ 36,500- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離 179,770 km>


 

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