車検整備-BMW ミニ(R50)ロアアームブッシュ交換他 | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆


それでは説明に移らせて頂きます。

 

 

 

R50型のBMW ミニです。

車検でお預かりしました(^^)

 

ハンドルが取られたり、ふらついたりする事があるそうですので、

足回りを重点的に見ていきます。

 

 

 

 

R50 系に多く見られるショックのアッパーマウント(サポートベアリング)が

完全に抜けています(-_-;)

 

 

 

 

 

新旧比較。

 

 

 

 

 

 

地面に置いて比較すると、破損具合がよく分かります。

 

 

 

 

 

反対側。

BMWでの呼称が「サポートベアリング」というだけあって、

その中にベアリングが組み込まれていますが、

そのベアリングが完全に抜けています。

 

新品に交換しましたので、ショックがグラグラとグラついていたのが、

ピシッと固定されました。

 

そう言えば、つい最近も同じ作業を行って、ブログにアップしたとこでした(^^;)

  →トラブル修理-BMW ミニ(R50/RA16)ハンドルを回すとゴゴゴッと音がする

 

 

 

 

 

 

スタビライザーリンクロッドのダストブーツが破れていて、

中からグリースが出てきています。

 

 

 

 

 

新品はボールジョイント部の動きも非常にしなやかです。

 

 

 

 

 

アッセンでの交換です。

 

 

 

 

 

 

右側のドライブシャフトです。

内側のブーツが破れていて、

 

 

 

 

 

中のグリースが回転の遠心力で、周辺に飛び散っていてオイルまみれになっています。

 

 

 

 

 

 

ブーツの破れ方はこんな感じ。

 

 

 

 

 

インナーボードのハウジングだけ車両側に残します。

中の古いグリースは全て綺麗に掃除。

 

 

 

 

 

 

ドライブシャフトを取り外し。

 

 

 

 

 

 

 

ベアリング部を取り外して、ブーツも取り外し。

 

 

 

 

 

ベアリングを綺麗に掃除して、新品のドライブシャフトを組み付けます。

中身のグリースも新しく充填しなおして元通り組み付け(^^)

 

 

 

 

 

 

続いては、ロアアームブッシュ(ロアコントロールブッシュ)の交換です。

ロアアームにガタがありますので、車検に通りません。

 

 

 

 

 

SSTを使って、ブッシュのみ抜き取ります。

ちぎれてグラグラになっています。

 

 

 

 

 

新品のロアコンブッシュです。

 

 

 

 

 

ハウジングを残したまま、ブッシュだけ抜き取っていますので、

部品代と工賃の節約になります。

(ハウジングごと交換する場合、部品代は約倍、

 そしてメンバーを取り外す必要が出て来ますので、工賃もかなり高額となります)

 

 

 

 

 

 

組み付け位置を合わせて、ブッシュを圧入。

これで不用意にふらついたりする事は無くなるでしょう(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

分かるでしょうか?

エンジンの裏側を覗き見た写真ですが、エンジンオイルが垂れ落ちてきています。

 

その上にあるエンジンヘッドカバーガスケット周辺から、

エンジンオイルが漏れてきています。

 

 

 

 

 

エンジンヘッドカバーを取り外し。

 

 

 

 

 

 

汚れ方から、漏れていた事が伺え知れます。

 

 

 

 

 

こちらは最も酷く漏れていた箇所です。

 

 

 

 

 

 

取り外したヘッドカバーです。

オイルの漏れを防ぐガスケットが、古くなって硬化し、

殆ど機能していない状態です。

 

 

 

 

 

 

新品のガスケットに交換。

プラグホールガスケットももちろん交換しています。

 

微かな漏れも防ぐ為、表面には薄く、

WAKO’Sのガスケットメイクを塗布させて頂いています。

 

プラグホール挿入の際、スムーズな組み付けの為に、

プラグホールガスケットの内側には薄くシリコーンガスケットを塗布させて頂いています。

 

 

 

 

 

 

エンジン側ガスケットの当たり面を綺麗に掃除し、

しっかりと脱脂作業も行っておきます。

 

 

 

 

 

ヘッドカバーを組み付け。

ヘッドカバーも綺麗に掃除しています。

 

 

 

 

 

 

エアダクトを取り外した状態ですとスロットルボディが丸見えになりますので、

洗浄するのに格好のタイミングです。

 

 

 

 

 

 

 

洗浄剤とブラシを使って、バタフライ周辺や裏側に蓄積したカーボンを落としていきます。

 

 

 

 

 

 

綺麗になりました(^^)

 

 

 

 

 

 

エンジンオイルを交換。

 

 

 

 

 

 

オイルフィルターカートリッジも交換です。

 

 

 

 

 

ブローバイホースの亀裂、

 

 

 

 

 

そして、エアダクトの亀裂を発見。

 

 

 

 

 

両方新品に交換です。

 

 

 

 

 

取り外した部品を元に戻し、最後に改めて綺麗に掃除。

 

 

 

 

 

 

車検整備、完了です!!

 

 

 

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・ブレーキフルード交換
・ロングライフクーラント(冷却水)交換

・エアダクトカバーパイプ交換

・ブローバイホース交換

・フロント右側スタビライザーリンクロッド交換

・ヘッドカバーガスケット交換

・プラグホールガスケット交換

・フロント右側ショックアブソーバーサポートベアリング交換

・右側ドライブシャフトインナーブーツ交換

・等速ジョイントグリース充填

・フロントロアアームコントロールブッシュ左右交換

・スロットルボディ清掃


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。

 

ありがとうございました<(_ _)>


<参考データ:車両走行距離 85,400km>

 

 

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