読者の広場:2015年7月号 | こどもクリニック四方山話

読者の広場:2015年7月号

かわむらこどもクリニックNEWS:1993年創刊 月刊
 「読者の広場」はコミュニケーションを目的とし、実際に寄せられたメールと院長のコメントを紹介するコーナー。新聞発行に合わせて、毎月1回提供しています。病院とのかかわりあいのヒントを掴んでください。
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2015年7月 264号NEWSのPDFはこちら!

 先月は10通のメールを頂きました。

 まずは先月掲載できなかった大和町の〇〇さんからの便秘の相談メール。

 「いつもメルマガありがとうございます。昨年夏、娘が突発だった時、お世話になりました。娘は1歳半になりました。毎日元気に、口も達者です!
 ただ、うんちが硬めで、ツブツブがここ一ヶ月くらい続いて、出ない日もあって。うんちばかり気になっている母です( ゚o ゚;
 市販のこども整調薬を飲ませたり、ヨーグルトを毎日食べたり、食べ物には気をつかっているのですが、今日は出なくて3日め...もともと便秘気味だったので、あまり気にしてもなかったのですが、最近赤ちゃんの腸閉塞みたいな病気もあることを知って、気になってしまって。
 何が原因なんでしょうか...。また、どうしたら良いでしょうか?」。

 確かに便秘というのは、悩み相談事では結構多いものです。理解してもらうために次のように返事をしました。

 「まず便秘と便秘症の区別をしましょう。毎日でないのが便秘、便秘によって症状がでるものが便秘症です。便秘症の症状には、腹痛、食欲不振、腹部の不快感などがあります。
 逆に言えば症状がなければ、病気とはしません。大人でもその人のリズムが2~3日に1回出て、生活への悪影響がなければ治療の必要はありません。1ヶ月でにくいのが続いていますが、生活に変わりなければ問題はないでしょう。
 便秘の原因のほとんどは体質によるものです。大腸の動きかが悪ければ、水分が吸収され固くなってしまいます。テレビの便秘薬のコマーシャルで、女性がでてきて、水分、運動、野菜でダメならば、便秘薬というものがあります。水分、運動、野菜で治るなら、便秘薬は売れないはずです。
 ということで悪影響が無ければ3~4日で1回でも構いません。それが当人のリズムというものです。1週間以上出ないことが続き浣腸が必要になれば、緩下剤(便を柔らかくする薬)を使うこともあります。今のままであれば、様子をみていいと思います。」。

 すると早速お礼のメールが。

 「先生、返信ありがとうございます(T_T)
 メールした日にうんちが出て、それからは出ています!今日はひさびさに適度な柔らかさでした!って、うんちネタですみません。私たち両親が毎日出るので、娘が出ないと心配で...旦那は様子見ようって言ってくれますが、私が心配しすぎてしまいます。
 保育士してたのに、我が子となると心配ばかりでなんだか情けなくなります(笑)。本人は出なくてもお腹も張ってないし、普通通りで。出すときにけっこう頑張る感じですが、病気までいかないんですね!安心しました。
 近くのかかりつけの先生には、食べ物で頑張って!と言われたので、私が悪かったのかなぁとちょっと不安になってました。本人のリズムと様子を見ながら、いきたいと思います。
 また困ったときにメール&通院させていただきます。ありがとうございます。」。

 30km離れているのでかかりつけとは言えませんが。一度かかりメルマガも楽しみにしているのはうれしいことです。親の安心が一番の薬かもしれません。保育士だから冷静になれるものではなく、我が子だから不安が強くなるのです。少しずつ勉強していけばいいだけですから、安心してください。

 続いては、泉区の〇〇さんから入院報告メール。

 「先日はどうもありがとうございました。子供病院に入院して、日に日によくなってきています。診断は肺炎になる手前の気管支炎でした。食欲も戻ってきたので、ゼロゼロがよくなれば退院できそうです。
 今回も先生の的確、迅速な判断で、入院を手配していただき、大事に至らず本当にありがとうございました。二度も助けていただき、感謝しています。
 私も今回、しばらく咳があったのに、もっと早く小児科に行かなかったことを後悔してます。母として本当に至らずすみません。〇〇◯は気管支が弱いみたいなので、細心の注意をしないとダメだと反省してます。
 今後はとにかく子供の体調優先に少しでも何かあれば、先生のところ伺うようしたいと思います。
 今後もお世話かけますが、よろしくお願いいたします。
 取り急ぎお礼まで。また良くなっなら、検診に伺います。」。

 そして院長の返事は。

 「お母さんの後悔や反省も必要ですが,まずは大事に至らなかったことを喜びましょう。
 人は誰でも、経験を通してしか学べないことがあり、その経験を活かすことが大事なことです」。

 このようなメールをもらえることが、まさに理念「お母さんの不安・心配の解消」の証明です。