『君の名は』と『君の膵臓を食べたい』 | K’s 伝記~理美容人の為の情報発信ブログ~

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髪の乱れは、心の乱れ。

一人でも多くの人が、自分の髪に対して関心を高めて貰えるような記事を書きたいと思います。

昨夜乗った代行の運転手さんとの会話。
 
私の車の中の音楽は『君の名は』のアルバムが流れています。
そこで「『君の名は』を観ましたか?」と運転手さんに聞いたところ、
「観ていない」との返事でした。
 
しかし運転手は、「『君の膵臓を食べたい』という本にはまっていまして、
すごく面白いですよ」と教えてくれました。
 
『君の膵臓を食べたい』という本は以前テレビで紹介されていて、
なんだかすごいタイトルだなぁという印象で全く読む気になれませんでした。
 
しかし数日前電車の中でその本を読んでいる女子高生がいて、
女子高生がこんな難しそうな本を読むんだなぁと興味を持った矢先の
運転手さんの話だったので、大いに盛り上がりました。
 
運転手さんは熱く語ります。
「膵臓病の女子高生の話なんですよ。昔の人は内臓の病気になると、
動物のその部分の臓器を食べると治ると信じられていたというところから
話は始まっているんですよね~」
 
などなど本の核心には触れずにうまく本のあらすじを解説してくれました。
 
「『きみすい』と言って高校生の間ですごく流行っているらしいのですが、
あの本の深いところは高校生には分からないでしょうね」
 
 
運転手さんの意味深な発言に違和感を感じたものの、
話題は『きみすい』から長渕剛になり、
「長渕のストレートな歌詞が心に響くんですよね~」などと会話が弾んだのでした。
 
年齢は38歳。年も近く、会話も面白かったので間もなく自宅に到着というところで
「ではまた来年!!またお願いしますね!」といったところ、
運転手さんから意外な返事が戻ってきました。
 
運転手「いや、実は私今日で代行辞めるんです」
 
私「ありゃそうなんですね~。残念だなぁ」
 
運転手「私、甲状腺に病気を持っていまして、
     明日から放射線治療が始まるんです。」
 
私「 (゚Д゚;) あっあぁ・・・そうなんですね。」
 
運転手「だから『きみすい』とか共感しちゃうんですよ」
 
私「(;゚Д゚)  あっ・・・あ~ん。なるほど」
 
運転手「最後のお客様が黒崎さんで本当に良かった」
 
私「(T_T) いやぁ私もあなたで良かった」
 
運転手「『君の名は』観てみますね。あっ観に行けないから小説読みます。」
 
私「私も必ず『きみすい』読みますね。良い本を紹介してくれてありがとう。」
 
そう契りを交わしたところでちょうど自宅に到着しました。
 
運転手さんは車のカギを渡すと丁寧にお辞儀をして、笑顔で帰っていきました。
 
 
今年最後のネタは「歯科助手のおっぱい」で終わらせようとしたのですが、
運転手さんと話をしながら今年の締めくくりがおっぱいで良いのか反省し、
最後に運転手さんのことを書かせて頂きました。
 
 
運転手さん、元気になって復帰してくださいね。
また車の中でお互い感想を語り合いましょう
 
年の瀬のなんか切なくもあったかい経験でした。