パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

品のないのは不倫報道

2017年09月21日 19時54分03秒 | あれこれ考えること

「人の不幸は蜜の味」ということわざがある
人の不幸を自分のことのように同情し涙を流す(例えば海老蔵さんの奥さんの死)一方で
この諺のように冷たい一面が人には存在するのも残念ながら事実だ

そのどちらが上位を占めるかがその人の人間性となるのだが
最近は、どうも品のない人たち《?》が大手を振っているかのようだ
芸能人、政治家の不倫騒動、これらは自分にとってはほとんど関心のない事柄
確かにモラル的には褒められることではないが、
だからといって、もしかしたら批判する資格のないような、つまりは人間は誰しも
叩けばほこりが出てくるような存在にも関わらず、その自らの立場もわきまえず
公開処刑のようにいじめて、どこか気分がスッキリする(背景にはありそうな気分)という理由で
大騒ぎするのは、、少し呆れてしまう

マスコミが面白おかしく扱うのは、そういう需要があるからで
それは雑誌の売上とか視聴率に反映されるのだろうけれど、この負の部分を
開き直って堂々と商売しているところが、品がない(と思う)

最近読んだファスト&スローでは、心理学的には得するより損する方が嫌だ
と紹介されていたが、実感としてその通りだし、今更という気がしないでもないが
この損する方が気になるのと同じように、他人の良い話よりは悪口の方が
目ざとかったり聞き耳を立てやすいのが人間というやっかいな存在のようだ

「上司の悪口は絶好の酒の肴」は多くの社会人の実感するところ
この傾向は、ニーチェなら何やら理屈をつけて説明しそうだし
心理学的にも誰かがそれなりの理由もくだせそうで
どうやら抜け出せそうもない傾向のようだ

でも、悪口を聞くのは嫌な気がするとか、批判を聞くのは嫌という人(場合)が
存在するのもこれまた事実
要は不安定な人の感情の、良い部分と悪い部分との個人の中での戦い
ということになるのだろうけれど、最近の品のないというのは
この戦いにあっさり土俵を割って安易な否定的な方に流されて
それを実行している理由を商売のためという理由付けにしているところが
ちょいと情けない
(叩けばホコリが出そうで偉そうなことは言えないけど)
ここまでは、分別くさい普通のお話 

ところで、その時は感覚が研ぎ澄まされて、人の表情を見るだけで
その人が何を考えているか間違いなくわかるような気がして
目に見える自然は、葉の色、光の反射は今まで見たこともないように美しく感じたり
肌を過ぎる風の感触、衣擦れの音までも何かを暗示しているような、、
そんな感覚をあるきっかけで経験したことのある人は、
その時の充実感、生きているという実感は圧倒的な印象で
今、そう感じられるようになってしまっていたら、なかなか抜け出せそうになさそうなのも
ちょいと分からないでもないな、、(この状態とは?)

そのあるきっかけ、、、、
とうの昔に経験した切ない 
今となると少し微笑ましいような、誰にでもありそうな、、あの思い出となる感覚
それを今感じてるとしたら、、、
人は感情をコントロール出来ないかも

話は飛んで、昔「男一匹ガキ大将」という漫画があった
自分は変人なので覚えている部分がかなり偏っているが、そのなかに
主人公がある女性にメロメロになって骨抜きに、ぞっこん惚れ込んで
彼女以外のことを考えられなくなったことがあった
その時に、主人公のライバルとなる男が、自分には現在の自分の立場を忘れて
あのように女性に夢中になることは出来ない、、と羨ましげに
あるいは状況も考えずそれをしてしまうスケールの大きさに
嫉妬する場面があって、そんなもんかな、、と思いつつ、今まで何故か覚えている

要するに、人ってのは  しょうもない  存在だなと実感する
結局は自分のコントロールが出来なくて、人を批判する資格のないのに、批判して喜んで

でも、それもあり  かな
願わくば、大事なところでゆるい人間という存在が間違った判断をくださねば良いのだが
(トランプさん・北朝鮮、国内の選挙・市の選挙など)

 
  



 

 




 

 

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