毎朝、氏神様に参拝するようになって、
かなり経ちます。

ほぼ８時過ぎに、神社に到着すると、
必ず年配の男性が、境内をお掃除
されておられます。

学校がお休みの日には、お孫さんと
思しき方も、ご一緒の姿を何度か拝見
した事もあります。

私は神社参拝時に、鳥居をくぐる際
頭を下げ、

【今より、ご参拝させて頂きますので、
　通らせて頂きます】

とまずご挨拶をした後、参道を通るように
しており、皆様にもそれをお勧めしております。

そして帰りには、鳥居をくぐった後、本殿に向かい、

【ありがとうございました】

とご挨拶しております。

その、ご挨拶は、どこに、誰に向かって
しているのでしょうか。

私の中でも、それは神様に対してという
感じでおりました。

今日、いつもと同じように帰る際に、

【ありがとうございました】

と伝えていると、その対象が、お掃除を
なされている方に対して、その思いを
発している自分に気付きました。

神社に限らず、どこかに赴くという事は、
当たり前のなことでも、普通の事でもなく、
特別な事です。

この氏神様には、自転車で行っているのですが、
たかだか５分以内の移動であっても、様々な
要件が重なり合って参拝が可能となっているのです。

例えば、まず健康である事。

重度の骨折や、高熱に侵されていないからこそ、
行く事ができるのです。

そして、自転車、着る洋服を購入するお金があったから
こそ行く事ができるのです。

落雷や、大雨の際には外出もままなりません。

そして、境内で参拝できるのは、そこのお社が安全で
変わらず、存立しているからに他なりません。

そこの階段が崩壊寸前であったり、鬱蒼とした樹木を
掻き分けなければ本殿に辿り着くことが不可能であったり、
何時崩れ落ちるか分からない瓦がお社の上にあったとした
ならば、安心して参拝する事は出来ません。

要は、神社参拝という行為に関しても、自らが可能とするべく要因
と、それ以外が可能とするべく要因が合い重なって、初めて
もたらされるものなのです。

誰もいないと一見思う、氏神様であったとしても、誰かが
お掃除をしたりと守っておられます。

【神様の前に辿り着く前に、まずそれらを守って頂いている
　方々への敬意の心を表する事】

鳥居の前では、その感謝の心を持って頭を下げ、そして本殿前
にて、神様に手を合わせ、頭を下げる。

神様は、神様に頭を下げる事ができる人間を尊重しているわけ
ではありません。

すべての事象に対し、敬意を持って接する心を尊重するのだと
思います。

今後、神社参拝時には明確に、そこを現に守って頂いている方々、
これまで守ってこられた魂に敬意をしっかりと表した上で、
本殿へと歩を進めさせていただ事と思います。

今日境内で、

【神を敬う前に、今そこにあるものをまず敬え】

そんなメッセージを感じました。

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本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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