ちょっといい話です

公開日: 

いやぁ、関西出張中の間に、我が家ではちょっとしたハプニングがあったそうです。
というのも、我が家の高1の娘は、私に似ず英語だけが得意科目なんですね。
先日、英検準2級を受けた所、一次試験が合格したとのことで、
日曜日が二次の面接試験だったんです。

で、張り切って出かけていったのですが、会場は茗荷谷のとある学校。
この茗荷谷というのは、私も筑波大学の東京校があるので、
研究会議の際に毎月行くのですが、
我が家からだと、距離は近いのですが、
3回も乗り変えないとたどり着けない場所で、
車以外で行く気になれないところなんですね。

第一学校が沢山ある場所で、普通にはあまり用がない。
そんな地域なので、うちの子たちは全く土地勘がない・・・
といった背景があったんですね。

で、うちの娘が茗荷谷におりたったところ、
どっかの親子連れに「拓殖大学はどこですか?」と話しかけられたそうなんです。
しかも手に英検の受験票のようなものを持っていた・・・
そこで娘が「英検ですか~?」と話しかけたところ、
「そうなんです~!」と盛り上がり、一緒にワイワイ歩いていった。
娘曰く「優しそうな人たちだったから、話しかけた」とのこと。

そして「あっ!ありました~ここですね~」となって、
娘はふと気づいた・・・自分の受験会場が拓殖大学ではなかったことに・・・
わっはっは~。もう、まさに変なとこだけ私に似てしまい、
方向音痴な上に人懐っこく、マヌケなんですよね~。

でもって、焦った娘は自分の受験会場を探したんですけど、
これがまた、聞いたこともない学校なんですよ。
私が聞いても全く分からない学校で、おそらくサテライト校かなんかで、
ビルの中のワンフロア借りてます、とかそんな感じなんだと思うんですね。

そして、全く分からなくなった娘は、仕方がないから夫にアドバイスを求めたんです。
すると夫は「タクシーで行け!」と言ったそうで、
娘はその通りにしたんですが、
タクシーの運転手さんはこれまた聞いたことがない大学なので勘違いし、
東池袋の帝京平成大学に娘を連れて行っちゃったんです。
もう漫画ですよねこうなると。

娘はここら辺にあるのかな?と思ってもあるわけない・・・
で、夫にまた電話したらしいんですが、
既に、お金はなくなり、しかももう試験は始まっちゃってるわけですよ。
そこで、万策尽きた娘は泣きだしたらしいんです。
夫が慌てて迎えに出たらしいのですが、
辺りを泣きながらうろうろする不審な若い娘。
でも、この世知辛い東京の世にあっては、声をかけてくれる人などいるわけ・・・

・・・いやいたんですよ!

ご近所のご夫婦が、べそかきながら歩いてる娘を心配し
「どうしたの?」と声をかけてくれた。
そして英検の話をしたら、なんとそのご夫婦も高校の先生だったんだそうです!

その上、なんとなんとなななんと!
そのご夫婦が2000円貸してくれて、タクシーに乗せてくれたんだそうです。
しかも「大丈夫よ、ワケを話せば試験は受けさせてくれるから、今から行きなさい!」
と励まして下さったそうで、娘は御礼を言ってその方の連絡先を聞き、
会場に再び向かい、無事試験が受けられたんだそうです。

夕方、母が菓子折を持たせ、娘にお金を返しに行かせたそうですが、
私も出張から帰り、昨日御礼のお電話を差し上げた所、
「いやぁ、真面目な良いお嬢さんですね~」
なんて言って下さり、恐縮しきり、
「いや私に似て、方向音痴で間抜けなもので・・・」と
もごもご言い訳してしまいましたが、
明朗快活なお声で、人の良さがにじみ出ているような方でした。

なんか人のつながりが希薄になったうえ、
うっかり繋がれば、悪い人だったりして危険な世の中ですが、
まだまだ「三丁目の夕日」のような、こんな出来事が都会のど真ん中でもあるのね~
と、心がほっこりしました。

あと娘の強運にも神様に感謝しました。
私もたいがいマヌケなので、それが遺伝したようですが、
私が良い人に囲まれ守られてきたように、
娘にもその恵みが沢山与えられているようで、
親としては
「神様ありがとうございます。今後も宜しくお願い致します。」
とおすがりするばかりです。

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