長崎で感じたことです

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今日は、長崎県にあるグラフ長崎さんの、開設フォーラムでした。
私や、考える会の長崎支部、それにグレイスロードの仲間たちも
応援に駆け付け、実に盛大な会でした。

グラフ長崎が立ち上がって、すでに半年以上たちましたが、
今日はさまざまな気づきがあったので、
それを書きたいと思います。

まず一つ目は、とにかく社会情勢がギャンブル依存症に熱い!
地元のTV局から新聞社と、メディアもずらっと並び、
さらに会場は立ち見が出るほどの満員御礼。

さすがカジノ建設候補地で有力視されている長崎県だけあるなぁと、
少し前では考えられないような状況に、
感慨深いものがありました。
どんなきっかけにせよ、ギャンブル依存症問題に注目が集まることは、
ありがたい限りです。

そして次に感じたことは、民間が熱く問題に対する意識が高まっているにもかかわらず、
行政との連携が全然うまくいってないなぁ・・・
と、痛感したことです。
地元の仲間に聞くと、県の職員の方々が沢山いらしてたっていうんですよ。
でも、どなたとも名刺交換できていない・・・
他の学校関係、医療関係、マスコミ関係の方々とは、
沢山名刺交換させていただいたのに、
行政のギャンブル依存症対策ご担当の方とは、
全然ごあいさつできなかったんです。

仲間にちゃんと仲介してもらうべきだった!という反省もありますが、
しかし折角セミナーに県の職員の方が来られていて、
名刺交換もせずに、さよ~なら~なんて、
おそらく初めての経験かと思います。
私、避けられているのでしょうか???

で、今日地元の仲間に、地元での活動について聞いてみると、
行政によって、家族教室などは開かれているものの、
そこから自助グループにつながってくる人は皆無とのことなのです。
え~~~~~~~!!!!!ってびっくりしました。

うちの家族教室、家族相談会に来られた方なんか、
わんさか自助Gにつながってますよ。
1年やってつながる人ゼロって・・・
一体どんな家族教室なのでしょうか?

ギャンブル依存症対策法案に
「民間との連携の強化」とあることを、ご存じないのかな?と思います。
どうも最近行政はアリバイつくりで
依存症対策「やってます」と言えるようにしよう、
ってことに躍起で、毎月何人参加があった・・・
とかそんなことしか考えていないような気がしてなりません。

依存症支援といえば、一生モノの支援なのです。
数回、家族教室に通って、状況などよくならないです。
その辺のご理解を是非行政側に深めていただきたいと思います。
大切なのは、精神保健センターなどが単体で何かをやれば解決するわけではなく、
あくまでも「連携」なのです。

で、長崎県。
私、ここ最近ちょくちょく通っているので、
大好きな街なんですけど、
どうもよそ者扱いというか、なんでこんな仲間はずれ感があるんだろう・・・
と、少々不安になります。

いや、民間同士の連携では全く感じません。
暖かく、そして熱く!受け入れられています。
特に名物ドクターの西脇先生もいらして心強い限りです。
医療との関係なんかは、他をぬきんでてあったかい。

でも、なんか行政との関係がスカスカしていて、
よそもの感が否めなく、
非常にさびしい気持ちになるんです。

「あたしなんかした?」って聞きたくなります。
どこの行政でも、セミナーにまで来てくださる方々なら、
必ず何らかの繋がりや、次につながるがなぁ・・・と、
どうもよくわからない人間関係のあり方なんです。

しかも何度か県庁の方とお会いしているんですよ。
前任者とか前々任者の方とか。
でも、そっけない。とっても・・・

長崎という土地には、なにか付き合い方のコツがあるのでしょうか?
どうやったらよい連携が築けるのか?
どなたかご存知でしたら、ご教示ください。

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