ギャンブル依存症者はリスクを好む!です

公開日: 

今春、京都大学の鶴身先生らのご研究がバージョンアップされて発表され、
かなり話題になりましたが、
ギャンブル依存症の神経メカニズム -前頭葉の一部の活動や結合の低下でリスクの取り方の柔軟性に障害
今度は韓国の方でも、やはりリスクを好むという実験結果が出たと報道されています。
<韓国:生命科学>生まれつき「ギャンブラー気質」のマウスを区別する方法

でもこの研究は、報道ベースでしかわかりませんが、
よ~く読むと、鶴身先生らの研究が、
「リスクの取り方の柔軟性に障害」
と書いてあって、韓国の方は「生まれつきのギャンブラー気質」
とあるんで、タイトルだけ見てると似てるけど、
先天的か?後天的か?という別の視点でのご研究なんですよね。
是非、今度鶴身先生に詳しいお話しを伺ってみたいものです。

まぁでも私は、どっちの要素もあるんじゃないかなぁと、
自分を振り返ってみて思うんですね。

で、この「リスクを好む」ということに関係するかどうか分からないですけど、
近い因果関係に、「勝ち負けにこだわる」「異常な負けず嫌い」「勝負事が好き」
という要素があるのでは?と思うんですね。

もちろんものすごい小さい頃のことは自分でもわからないですけど、
小学校の低学年の頃には、すでにコツコツ勉強するタイプなんかじゃなかったですけど、
自分が「負けたくない!」と思うモノに対しては、
ものすごく執着して、異常なほど努力するタイプだったと思います。

いやなんか努力って言葉もあてはまらないんですけど、
多分、人から見たら「そんなにコンつめて偉いわね~」となるようなことも、
全然苦労とか努力とかいった感じじゃなくのめり込めちゃう感覚です。

例えば、すんごいくだらないことで言えばリリアン。
昭和の懐かしい想い出のあのリリアンですが、
何の役にもたたない、ただの長い紐なのに、とにかくクラスで一番になりたくて、
延々と熱中してやり続けていました。

あとはそろばん塾。週6日毎日通ってました。
小3ではじめて、小6でやめて、その時に2級だったので、
結果は普通ですけど、めっちゃ熱中してましたね。
その時代そろばん塾は流行ってましたからライバルは沢山いたので、
絶対に負けたくない!という思いは強かったですね~。

それとなんといっても和裁ですよね。
とにかくハマっちゃった。
同期に負けたくない、ほめられたい、上手になりたい、
その一心でやってたと思うし、実際、最初は下手くそでビリケツでしたが、
最後の方はトップ集団に居たと思います。

といった具合に、負けず嫌い気質というのもギャンブラーの要因であり、
その辺は、アスリートギャンブラーにも通じるものがあるんじゃないかな?と思います。

そもそもリスクをこのまない人がいるってことの方が驚きで、
ギャンブルも散々やりましたが、他にも株、転換社債、先物取引といった、
投資系にもハマっていた時があって、
そういった時にも、巨大なマーケットに対し、
「絶対勝ってやる!」と一体何に勝つんだか?
今となっては意味不明ですが、挑んでましたよね。

カジノなんか行ったら、ハウスを倒してやる!と思ってたし、
競艇行けば、国家と闘ってる気分がしてましたもん(笑)

単賞とかましてや複勝なんてもんに賭けてチマチマ稼いでる人のことを、
軽蔑すらしてましたからね。
一発どかんとやらんでどうする!それこそ醍醐味だぁ~!
なんて思っていたんですから、今思うと、
ギャンブルで大物感味わってるなんちゅう小者・・・
とお笑い草ですが、あの頃は真剣でした。

そんなわけで、ギャンブラーはリスクを好むと言われると、
そりゃあったりまえでしょ~と思いますし、
いや世の中リスクを好まない人がいるんだ!ってことの方が、
こっちは驚きですよ~って思っちゃうし、
だって勝って鼻あかしてやんないと面白くないじゃん!?
とその辺のことつきつめて考えると、いまだに混乱する私です。
早く、この病気の謎が解明されますように!

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑