ぶっとび!中学生のフィールドワークです

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昨日、都内の某超有名進学校の中学生が、
「ギャンブル依存症についてお話を伺いたい」と
フィールドワークに訪れてきました。

学校帰りの夕方だったので、ファミレスでピザを食べながら、
色々お話しさせてもらったんですが、
これがまた凄すぎてぶっ飛んでしまいました。

この中学生「何が聞きたいの?」と聞くと、
「さまざまな本を読んだり、色々な方々にお話を伺ったんですが、
ギャンブル依存症は病気だ!という方と、病気ではない!という方がいて、
田中さんはどちらだとお考えですか?」

っていうんですよ!
ひぇ~!どびっくり。
確かに、いまだにこの論争にとらわれてる人っていますからね~。

で「君は何故、ギャンブル依存症に興味を持ったの?」と聞くと、
「IR法案の報道を見ていて、ギャンブル依存症を知り、
何故、そのようなことが起きるのか?と思ったからです。」

で、さらに「田中さんは、産業側からの対策は有効だと思いますか?」
私「もちろん!産業側の協力は必要だと思ってるよ。」
中「でも、それは売り上げが減るので、業界側の抵抗にあっているということですか?」
なんて会話が続くんですよ!
これ中学生ですよ!こんな新聞記者さんと話しているような会話なのに、
目の前には、向きたてのゆで卵みたいなお肌ぴっちぴちの、
無駄毛の一つも生えていないような少年が座ってるんですよ!

いやぁ~あたしゃ「偏差値というのは伊達じゃない!」とつくづく思いましたね。
下手すりゃその辺の聞いたことない大学の大学生なんか、
話を聞きに来るのに「ギャンブル依存症ってどんな病気なんですかぁ~」
なんて本の1冊も読まずに平気で来る人いますからね。
そんなん付き合いきれないんで、調べて出直せ!と追い返しますけど(笑)

最近の進学校は、こうやって自分で調べ、考えることを
積極的にやらせるんですね~。実にすばらしい!

あたしゃ思いましたけど、教育無償化をさっさと実現して、
貧困層も賢い子は私立の手厚い教育を受けられるようにすべき!
とつくづく思いましたね~。
だってこのフィールドワークのレポート、12000文字書くんだそうですよ!
原稿用紙30枚ですよ!皆さん書けますか?

で、さらに驚いたのが、民間団体の支援の話になった時に、
「でも予算をとるといっても、ギャンブラーズアノニマスは、
他の支援を受け取らないですよね?」って言うんです。
ひぇ~~~~~~~~~!!!!!!
こんなこと、厚労省だって知らない人沢山いますよ。

で、民間団体と自助グループの違いなんかを教えてあげたんですけど、
最後の最後にまた
「ギャンブラーズアノニマスとギャマノンに参加しようと思っていますが、
オープンのところでも連絡していった方が良いですか?」
っていうんですよ!!!

すごい!すごすぎる~!
政治家の先生や厚労省、精神保健センターだって、
いくら「来てください!」たって来てくれないのが現実ですよ。
それを中学生が、そんなギャンブラーとその家族の集まりに
サクサク会いに行こうとする!
思わず知り合いのグループに仲介の労をとりましたよ。
いやぁ、そんくらいのことやらせていただきます!おばさん、君のためなら!

日本の依存症予防教育の行く手を阻んでるのは大人の偏見に他ならない!
とつくづく実感しました。
学校の先生方予防教育の導入を言っても
「学校教育になじまない・・・」なんて言って拒否るんですよ。
でも子供たちは全然しなやかに受け入れていけるし、
予防教育は偏見是正にも役立つ!と確信を持ちました。

健康にすくすく育っている子供たちもたくさんいる。
日本の未来は実に明るい!
前日の東大生のゼミとあわせてつくづくそう感じました。

予防教育はまず大人の偏見改革から!
これからは自信をもってそう伝えたいと思います。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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