よく、「(コロ健)先生のところからは富士山は見えますか?」と、尋ねられることがあるのだが、残念ながら富士山は見えない。
源頼朝は三方を山と海に囲まれた天然の要害である鎌倉に幕府を開いたが、現在ではその内側のエリアを地元民は”旧鎌倉”と呼んでいる。三方が山なので、箱根駅伝の中継ではよく見える富士山も、この旧鎌倉地区からはほとんど見えない。
由比ケ浜までいっても、新田義貞が潮が引いたところを衝いて海を回って攻め上った稲村ケ崎は急峻で、やはり富士山は見えない。稲村ケ崎を越えたところで江ノ島、富士山の絶景が見える。
反対の材木座からも富士山はやっぱり見えない。
だが、旧市街地区でも少し高台に上ると見える場所がある。もちろん、天園まで上ってしまえばいいのだが、散歩で行くにはちょっと遠い。その手前、ハイキングコースの入り口のあたりから、富士山が見えるポイントがある。
道路際に小さなお花畑があって、そこの奥にこれまた小さなハイキングコースの入り口がある。このお花畑の上から富士山が見える。
手前に遮るものが無いので、都内からみるよりもむしろ小さめに見えてしまうが、このようなところから見えるという意外さがうれしい。
天園まではここから、2、30分だが朝食前でおなかが減っていたので、すぐに家に帰ることにした。
2、3分歩いたところで、私と同じぐらいの年の中年夫婦が地図を広げて辺りを見回していた。フラットコーテッドレトリバーのナイトを連れて歩いていた私に気がついて、「すみません、”天国(てんくに)”にはどこから行けばいいかわかりますか?」と尋ねられた。
『オイオイ、それって、銀座の天ぷらやだよ』と心の中で素早く突っ込みを入れつつ、「”天國”?ああ、“天園(てんえん)”ですね。それなら、この先に小さなお花畑があって、その先に小さな入り口があります。探してみてください。富士山がよく見えていいですよ。」と教えてあげた。朝から、気持ちよかった。
観光客が多く歩く道から帰ったのだが、朝のうちから焼き芋屋さんがお店を出していた。「もう食べられる?」と聞いたら、大丈夫とのこと。
わが家の朝食にと、買って帰った。すぐ食べたらほくほくで美味しかった。
昨日今日は七五三のお参りがピーク。今頃は、もう大にぎわいだろう。
違うんですね!
でも、写真の富士山は、我が家から見えるよりも下までくっきり。
そんなお散歩コースがあるなんてさすが鎌倉です。
でも、食い気に勝る芋姉ちゃんとしては、下の写真、黄金色の焼き芋の方に目が釘付け。おいしそ!
今度見かけたら買っちゃいます、きっと!
焼き芋屋さん、探してみてください。鎌倉の銀杏、なんてのも一緒に売っています。