こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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所有者不明土地を抱える狭い日本の高い地価

2017年10月31日 | 日々思うこと、考えること

所有者の分からない土地が2040年には全国で約720万ヘクタールにもなり、それまでの経済的損失は6兆円にもなるという(『所有者不明土地による損失6兆円に 2040年』日本経済新聞)。今年の段階で、所有者不明土地は九州の広さ(367万ヘクタール)相当で、これがあと20数年で倍の北海道相当になるということらしい。もちろん、そういう土地はまとまってあるわけではないのだろうから、塵が積もるようにして積算すると九州だとか北海道になるということで、それだけに余計に数が天文学的かつ損失もかなりなものとなるようだ。

 

私の家の近くにも相当な広さの空き地が長い間あった。真四角の整形地で日当たりのいい土地なのだけど、雑草は生え放題。

もうこれ以上はどうよ?という頃になると綺麗さっぱり草が刈られていたので、管理はしっかりしていたようだ。だが、先日ボーリングの装置が入っていたので、妻に聞いたらどうやらマンションが建つとのこと。鎌倉にマンションはそぐわないと思っているけど、ずっと空き地というわけにはいかないし、私もほんの数年前まではマンションに住んでいたので、反対する気にはならない。

このような土地は、道路をふさいでいるとかそんなのではないので悪くはないが、場所によってはそんな土地が歩道に飛び出して歩行者の通行の妨げになっているらしい。所有者がわからないとなると、何かあった時の問い合わせ先もわからず、その土地の有効利用もままならなくなってしまう。それが積もりに積もって6兆円というのではたまったものではない。

近所のこの空き地にマンションが建って、人が入れば鎌倉市の税収も上がって駅前のロータリーの凸凹の改修でもをしてくれたらいいけど、市内にはこれとは別に荒れ放題の土地は少なくない。銘木、古木のある鬱蒼とした庭だけが残されているだけの広大な土地で、何かいわくがあるのだろうと思われるところをちらほら見かける。そんな係争地のようなところは鎌倉市内にもいくらでもありそうで、それらがそのうち所有者不明土地になっていくのだろう。

日本の土地神話は国土の狭さと人口の多さによって生じていたけれど、この先人口はどんどん減っていって、土地の値段は下がっていく。今はまだ不動産屋が頑張って土地を高値に引っ張っているけど、そもそも不動産価格は高すぎる。無いというのなら仕方がないけど、所有者不明、なんていうよくわからない理由で地価が高止まり、なんていうのは由々しき問題で、即刻解消しなくてはいけない。

少なくとも、税収が得られない土地はさっさと差し押さえ、道路、街区の整理や公園にするとかして有効利用したらいい。そうするといえば、名乗り出てくる人もたくさん出てくるに違いなく、所有者も明らかになる。

無駄とわかるものには厳然とした対応を

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日本地図はWikipediaより


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1 コメント

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2017-11-01 00:09:46
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