こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

だから歴史は繰り返す

2015年09月01日 | 日々思うこと、考えること

生命科学の著しい進歩は人の寿命を著しく伸ばしたが、心身ともに元気で現役でいることができるのはいくら延びても100歳ぐらいまでではなかろうか。今のところ80歳前後でしっかりとした仕事をしている方も多く、そのこと自体はいいことだと思う。とはいえたかだか100年、人間の歴史からみても、ごく一瞬に過ぎない。

人間というのは自分勝手で、いくら世のため人のために生きていこうと自ら思い定めたところで、最終的には自分の国、親族、家族そして自分自身のために生きることを選ばざるを得ない事態に陥る。

だから、いくら人類の歴史の愚を見知っていても、最後には独断に陥ってより良い判断ができなくなり、どこかで聞いたようなことが出来するのだ。

その愚を繰り返さぬように、多くの防御システム、民主主義、憲法そして選挙などを構築しているが、やりようによってそれらは容易に改変されたり、放棄される。人間、権力を手にすれば勝手なことがしたくなるし、権利の有り難さを忘れるとその大切さを後で思い知る。

いくら生きる時間が延びてもそれがせいぜい100年では、そういうことは理解できないし、仮にわかったとしても、残りの時間はほんの少ししかない。短い人生、やりたい放題してやろうと思う人もいるだろう。

歴史は繰り返す、というのは、人の寿命は短すぎていつまでたっても進化することはできないと言い換えてもいいように思う。

歴史を忘れぬ努力をしても
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