こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生はあっという間だな、あと少しの間どうやって生きよう

笑顔ぐらいは真似しなきゃ

2014年06月28日 | 生き方について考える
笑顔の素敵な人の周りには人が集まる。あくまでも、それは“素敵な笑顔”であって、“作り物の笑顔”ではない。だが、たとえ作り物になるとしても、真似したくなるような“素敵な笑顔”をもった人がいる。

以前、“いい後輩”というタイトルで記事を書かせてもらった“後輩”に久しぶりに会った。
「会った」というのは正確ではなく、帰国したついでに私のところへわざわざ足を運んでくれたのである。「私のところへ」というのも正確ではなく、「私たちのところへ」なのであるが、ここでは詳細は省く。いずれにせよ、彼は私のことをいつも気にかけてくれていて、私はとても嬉しく心がうきうきしてくる。



その彼が、勤務先の病院でレクチャーを開いてくれるというので、年下の同僚3人と一緒に話を聞きに行った。彼が素晴らしい人間であり、研究者であることは彼らに話しておいたが、それ以上のことは話してはいなかった。

いよいよ時間となって、彼がニコニコしながら会場に入ってくると、その3人から笑い声が起こった。彼の笑顔につられて楽しくなってしまったようだ。笑顔で人の気持ちを和ませるなどということ、ちょっとやそっとではできないことで、不肖コロ健びっくりしてしまった。

もちろん、その後のレクチャーでは彼のライフワークともいうべき仕事について大変わかりやすく話してもらった。
質疑応答もクリアで、一流ぶったところは何もなかった。



レクチャーの終了後、同じ病院にいる教室の先輩とともにに少し話す時間を持つことができた。久しぶりということもあって、近況などを話してくれた。それはもう私からみたら大変な努力の連続なのだけど、そんなふうには露とも思っていない。

彼はある病気の解明、ひいてはその病気で困っている患者さんのために、研究を推進しているのだが、そのためにたくさんのことをしてきている。そして、それらをすべて自然にこなしている。先輩と異口同音に「それって、すごすぎる」といっても、「ええ?そうですか」とか、「資格がないとできないことなので(その国の)資格を取ったまでです」とか当たり前のように言っている。
「そこまで言われるということは、すごいことなんですかね?」と、最後まで自然体。

本当の謙虚さとは、こういうもので、こういう人にこそ、いろいろな意味で大きな栄誉が与えられるべきだと思った。



彼に笑顔が絶えないのは、人生をいつも愉快で楽しいものとしてとらえているからだと思う。
人からみれば苦労であっても、それは大きな目標に向かっていくためのごく当たり前の作業でしかない。だから、それすら楽しいものなのだろう。

以前、『よい人になりたい』という記事で、
「よい人になりたい。
すべてをこころよく受け入れ、笑顔でいることができるような人でいたい。」と、書いたことがあった。

依然として私はいい人になってはいないが、せめて彼の笑顔を真似してみたら(それがたとえ作り物の笑顔であっても)、すこしはよい人になれるのではないかと思った。


生きるって、愉快で楽しい
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