ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、まもなく4ヵ月。世界的に見ても、民族や人種、考え方や宗教の違いによる争いが絶えない状況が続いています。
人は自分と違うものに対して、最初は違和感を覚えます。
それは肌の色の違いであれ、考え方の違いであれ、人間の持つ本能の一つなのかもしれません。
けれども、その違和感から次の一歩をどう踏み出すかが大事。
受け止めるのか、排除するのか。
違和感を受け止めることで、自分のアイデンティティがよりハッキリするのですが、最近は違いを許容しない傾向が強くなりつつあるように感じています。
感情と紐づいた、その人を突き動かす原動力である心意気。
一人ひとり、どんなことで感情が動くかは異なります。このため、心意気も一人ひとり違います。
そして、自分の心意気を言葉として自覚することができたら、自分を信じることにつながります。
また、自分を信じることができたら、他者からどのように評価されるのかがあまり気にならなくなるので、自分とは違う人に対する許容度も大きくなります。
仕事をする上で基本となるのが相手に対する敬意(リスペクト)。
そして、そのリスペクトは、
自分が自分自身に対してリスペクトする
↓
行動や経験を積むことで自分を信じるという意味での自信がつく
↓
他者からの評価に必要以上に振り回されなくなる
↓
自分を薄めて他者にも関心を持つ
↓
自分と他者との違いに気づく
↓
その違いをリスペクトを持って受け止める
というプロセスを経て、生まれてきます。
そういう意味では、世界的に自分を信じているという意味での自信を持っている人が減っていることが、必要以上に違和感から来る差別や争いを生んでいるのではないかというのが、私の仮説です。
違いを許容し、「いいなぁ」と思える部分を上手に取り込むことで、新たな成長につながります。
以前外交関係に詳しいある先生から、「イスラム教でいろいろと紛争が起きているのはイスラム教が若い宗教だからだ」という話を聞いたことがあります。
もちろん、新興宗教と違ってイスラム教自体は何百年という歴史を持っています。けれども、キリスト教に比べれば、まだまだ若い宗教であり、それゆえ、同じイスラム教の中で主導権争いが続いているという解説でした。
人がお互いに敬意をもって、違いを認め合うようになるには、数百年の歴史が必要となるのでしょうか・・・。
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「お客さんや競合の動向を鵜呑みにして、軸がぶれるのは成長が止まる会社、お客さんや競合の動向をよく吟味して、軸を固めるのが成長し続ける会社」
です。