17年。〜その時、その時の「今」を大切にする〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


Sさんは、

いつ話しても明るい印象を受ける。

無理をしてるわけではなくて、

自然な明るさの方。





相談に来られて2年になるのだけど、

結婚してからは17年になる。








そう。

結婚17年目にして、

はじめて妊娠された。















「長かったですね・・・

まわりの友人達は

こどもが高校生だったりしますから・・・」








結婚したのは20代のはじめ。


まだ、若いからと思って

しばらくは避妊してた。








でも、










いざこどもをと思ったら

なかなか妊娠ができなかった。









「20代の終わり頃に病院へ行ったんです。

検査もして、

じゃあ、

タイミングからしましょうということになって

不妊治療をはじめたら・・・












ダンナがうつになったんです。




仕事も休職したりして。







不妊治療どころじゃなくなりました。










ずっと元気がなくて寝込んでたり、

入院してるとかなら

わたしの気持ちもついていくんでしょうけど・・・






テレビ見たり、



ゲームしたりは出来るんですよね。






一緒にいると、

そんな姿も見ないといけない。















だったら働けよと思ったこともあったけど。








かといって、

腹を立てても仕方ないし・・・










やっぱり「うつ」って

理解されにくいんですよね。

だから、

まわりからは





『よく結婚続けてるね』





『あの状態って、どうなの』





なんてことをよく言われました。














よくなったかと思って

会社に復帰するでしょう。






ほっとしたと思ったら、















また仕事に行けなくなる。







その繰り返しでした。










あの頃は、


支えはなにもなくて、


日々をこなす。







時間が経つのを待つだけだったかなぁ」









そして、

ご主人のうつがようやく落ち着いてきて

不妊治療を再開しようとした時。

思いもかけないことを医師に言われた。










「子宮内膜症で

チョコレート嚢腫ができてて


このままでは不妊治療できません。


って。






先生に言われました。








生理痛がひどくて、

気にはなってたけど、





ダンナがうつになる前に受診した時は

何も言われなかったから、

まさかと思いました・・・













チョコレート嚢腫の手術をしました。


でも、


不妊治療ってすぐにうまくいかないんですよね。










人工授精もしたし、






体外受精もした。





でも、















できないんですよね。











結婚して17年もたつと


まわりも私がこどもいないのが

あたり前になってくるんです。








主人の兄弟には、

こどもがいるんです。



親戚の席で姑に













『こどもがいないほうのお嫁さん』







って言われて、









悪気は全くないんです。






無意識で出た言葉みたいで。









でも、


それだけにあの時はつらかったなぁ」
















そんなこともあったんだ・・・












Sさんって、

いつも明るい印象でしょう?





かと言って、

無理に明るく振る舞ってる感じもなくて。





それはなにか秘訣とかあって?












「わたし、暗いですよ~。





不妊治療の病院の看護師さんとかにも、





『家では体育座りしてじっとしてたりします』




って言うんだけど、



誰も信じてくれないんですよね~











自分では、

悩みのデパートだと思ってるくらい。



でも、













それだけ悩みがいっぱいあったから、


強くなれたのかもしれない。





それと、













まわりにこどもがいない先輩の方が


少なくなかったんです。











そのなかのひとりの方が


とてもすてきな方で。


センスもいいし、

おしゃれだし、

スタイルもいいし、

考え方も。




お手本があったのも良かったと思います。











いままでは、いままででしあわせだし、

こどもがいなくてよかった面もあるけど、










今回、妊娠して、

もうすぐ安定期で。





なんだか今までとは、

また違った扉が開いた気がして。







新しい扉があって、

別の場所にいくような感じです」







Sさん、本当に妊娠おめでとう!











体の準備はちゃんとできてたから、




体外受精をもう一度、するかしないか


どうしようかな・・・。


というのを










背中を押させてもらって、


本当によかった。













17年。












一言で言ってしまうと

ただの期間だけど。








その中では、

いろんないろんなことがあったんだよね。










Sさんがすごいなぁって思うのは、


その時、その時の





しあわせの形や



人生のスタイルを見つけて、





しっかりと歩いて来られたことだと思う。








落ち込む時は、


自分に嘘をつかず、








ちゃんと落ち込んでこられたんだろうな。










すごくね、

「今を生きてる」

感じがするんだよね、Tさんって。











がんばったりとかではなくて、




自然体で



その時、その時の「今」を

受け止めて来られた気がするんだよね。














不妊って、

どうしても長くなりがち。





長くなると、

やっぱりいろいろ考える。



先も見えないし、



どうなるかわからない。







いろんな感情が出てくるけど、







そんな時は、

自分の気持ちをきちんと受け止める。






ごまかしたり、

まわりのせいにしたり、

未来の不安や

過去の出来事に

振り回されるんじゃなくて、






正直に、

「今の」自分の感情を受け止める。




そのことがすごく大事。







ぼくはたくさんの方の相談をしてきて、

そう思う。

















Sさん、

17年目で、はじめての妊娠。

本当におめでとう~!!!








そして、

元気な赤ちゃんが生まれますように!