最近、仲良くなったひとが韓国系アメリカ人だった。
話をしてて、

「韓国系なのに辛いのが苦手で、韓国料理屋でキムチを食べると汗だくになっちゃって、お店のひとに『おまえはそれでも韓国人か！』って怒られるんだよ」

って言われて

「え？お母さんは家で韓国料理を作らないの？」

って聞いたら、

「オレ、養子だから両親は生粋のアメリカ人なんだよねー。
だから、全く辛いもの食べる機会がなくて、なれてなくて」

そう言われて、初めて彼が養子だということを知った。


アメリカでは養子縁組が盛んでネガティブなイメージはない。
とは聞いてたけど、実際に養子のひとと話をしたのは初めてだったから、意表を突かれた。

そして、彼の屈託の無さや両親の話を聞きながら、本当に一般的な親子関係と同じなんだなぁと感じた。
もちろん、勝手に彼の話からぼくが感じただけだし、１で10を語るのも本意ではない。



日本だと、養子縁組にネガティブなイメージがある。

別に、養子だっていいんじゃないの？

と思ってたけど、彼が養子だとわかった時に、両親や家庭のことを聞いちゃいけないんじゃないかと勝手に想像して、自分自身のなかにネガティブなイメージがあったことに気づいた。


新鮮な衝撃だった。


ぼくは不妊の現場にいるから、養子の話にふれることが当然ある。
彼と話をしたことで、今までよりもずっと「あたりまえ」のこととして受け止めれるようになった気がする。


日本でも、もっとオープンに養子縁組がされるようになるといいなぁと思う。
制度的にも、社会の環境的にも。


本当に、ひとっていろんな考え方があるし、価値観も多様だ。
ぼくのこの経験だって、ひとによっては「あたりまえ」だよって言われるかもしれない。
でも、その経験で衝撃を受けたこと。
そのことが大事だと思う。


百聞は一見に如かず。


ひとはリアルに体験したことでしか、語れないと思うから。



ぼくは、わりと外国人のともだちが多い方だと思う。

日本を飛び出ると面白い。
日本にいても、異文化に触れるといろんなことが見える。
暗黙の了解なんてないから、空気を読むこと自体が無駄。
KY上等って感じかもしれない。