今まで全く家庭菜園やガーデニングに1%の興味も無かった私であるが、この夏に念願の大葉、春菊、大根、そして頻繁に食べるビーツ、ネギ、絹さや、パクチョイを豊作させた事で、ちょっと興味が沸いてきた今日この頃。
田舎暮らしなので、そもそも娯楽と行く場所が無いというのが大きな理由なのであるが、今年は家の畑で採れた野菜で十分に間に合い、買う事が少なかった。

家庭菜園がプロ並みの義母の教えのもと、「じゃがいもは買った方が安いから、割に合わないので育てるだけ無駄」と言われ、じゃがいもは育てていない。
がしかし、獲れたての芋は美味しいんじゃあないだろうか・・と、ちょっと考えてみたりするが、これを義母に相談すると「やめとき、そんなん。無駄やから」と言われるので誰にも相談できない。

市場に新鮮な野菜を激安で売っている八百屋があり、確かにそこの野菜は美味い。
それは分かっているが、あんな野菜がもしも自分で作れたのなら・・などと思う反面、農業のプロをナメたらアカンわな・・とも思う。

こんな時、ああ自分が農業高校に行けば良かったなと思う時がある。
あの時、まさかこんなに農業の知識を欲する時が来るなど思いもしなかった。
女子高で何を学んだわけでもなく、農業高校ならば・・と思っている人は他にもいるだろうか。

今日は冬の野菜の種をガーデンセンターに買いに行った。
まだ夏の野菜の種しか売っておらず、店員のおばちゃんから「まだ早いで」と言われた。
あれこれ聞いていると、「あんた、家庭菜園の初心者なんやったら、ここのガーデニングクラブに入ったらエエねん」と勧められた。

その道のプロが、ちゃんと時期に合わせた野菜や花の植え方、育て方を教えてくれるらしい。
平均年齢は50代との事であったが、先生は74歳のおじいちゃんらしい。
しかし、毎週水曜の朝10時からなので、息子を連れても行けず、預かってももらえないから難しい。

今年、大根が小さいながらも育ったのであるが、ある日、日本の両親とスカイプをしていた時に、父から「葉っぱ、間引いてるか?」と聞かれた。
「間引かなアカンで」と言われたものの、その「間引く」という言葉そのものを初めて聞いた私は、慌ててネットで調べたのであった。

「間引く」なるほど、野菜は初期の段階で「間引き」がかなり重要らしかった。
有難い事にネットで何でも書いてくれてあるため、ガーデニングクラブに入らずとも、ネットで何とか行けそうである。

入院中の義母を見舞い、「10月収穫用のパクチョイを植え替えた」という話をしたら、「カタツムリとナメクジが、パクチョイを好むので、見つけたら全て殺してしまえ」と教えを請うた。
そのヌメヌメ系が寄って来ない用の顆粒剤があるらしい。
畑の周りに巻いておくと、全て全滅するという恐ろしい薬である。

義母はこれを8本常備しているので、「私の畑用倉庫から、1本持って買えれ」と言われた。
何か野菜を育てる反面、そこに自然にいる生き物を殺すというのが、何だか矛盾に感じてしまうのは何故だろうか・・。

昨日は友人宅の羊牧場で、ラム肉にされる羊達をトラックに追いやって乗せるという場面を見てしまった。
まだ若き羊達を見てしまうと、何とも言えない気持ちになるが、友人は「これ持って帰り」とラム肉をくれた。

これぞ、生きるという事なのだと、北の大地で思うのであった。
カーライルは秋に突入。
もう朝は暖房が必要になってきた。

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