毎週月曜、娘のクラスでは体育の授業がある。
最近、同じ学校に通う子供のお母さんが元体操選手だった事もあり、その人がアスレチック系の運動全般を担当する事になったため、まともな「体育」が受けられるようになった。

今日も帰りの車中で娘に「今日、体育何やったん?」と聞いてみた。
娘は「ちょっとやったけど、後は出来へんかった・・」と言った。
よくよく聞くと、今日はマット運動をやったらしいが、先生から「あなたは足が長いから、これ無理」と言われ、「出来ないと思うよ、挑戦するならしてもエエけど」と娘は言われたらしい。

さては、どんなに難易度の高いものか・・と思ったら、普通の前転の後に後転して立ち上がるというものだった。
娘は「先生はそう言うたけど、私はやったけどな」と言ったが、娘は私に「私は足が長いのか?長いから出来ない事があるのか?」と不安げに聞いて来た。
いや・・知らん・・

その「足が長いから無理やと思うで」の負の言葉が、娘にとっては「ほんなら今後、私はアスレチックで出来ない事が出て来るのか?」と疑問が溢れて来るのであった。
そもそも、先生は長身で175㎝ほど、いやもっと背が高いかも知れない。
足は長くモデルのような体系の人である。
あの先生があの体系で出来るなら、足の長さや身長は関係ないのではないか・・
それとも先生はかつて、めっちゃ小柄で短足だったのか・・いやいや・・それは無い。

かつてバレエをやっていた私は、先生から「あなたは背が高いから、この先バレエが難しくなっていく」と言われた。
「それでも趣味でバレエを続ければ良い」と言われたが、私の中でこのまま続けて行くのが無意味に思えた。
そんな事をふと思い出し、娘には「そうは言うても出来てんやったら、関係あらへん」と言い聞かせておいた。
最初から「無理やと思うで」と言うのは特に子供にはアカンと思うからである。

夜、子供が寝た後、自分の寝室で前転をやってみたがゲロが出そうになるほど腹の肉が内臓を圧迫し、己の怠慢な食生活をただただ後悔した。
バレエをやっていた頃、あんなに首が長かったが、あの首は何処へ縮んだのだろうか・・
謎の体型に近づく41歳の春の夜である。

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