毎週土曜の夕食は、必ず義母宅で過ごさねばならない私ら夫婦。
いつも私が作るか出前を取るかであるが、先日、義母が「ステーキが食べたい」と言うので、自分で肉屋に買いに行き、義母が自分で食べたい肉を大量に買い込んで来た。

夕方5時、義母の家に着くとキッチンのガスコンロの上には大きなフライパンが2つ並べられ、そこに2センチほどの冷たい油が既に注がれていた。
せやから、この調理法・・嫌やねん!!と内心で思いながらも、何故に義母は冷たいフライパンに大量の油を入れ、そこに肉を入れてから点火するのだろうか・・永遠に分かり合えない・・・と再び思い返す私であった。

義母は「あなたがお肉を焼いて頂戴よ」といつものように言った。
肉に味付けをし、義母がキッチンから去るのを待って2㎝注がれた油を速攻でキッチンペーパーで吸収させ捨て、しかしまだギトギトのフライパンに鳥肌を立てながら、フライパンをしっかり熱して肉を投入し、そろそろ焼きあがるか・・・と言う時の事。

物凄い爆音と共に爆風が私の体を押し、髪の毛が漫画のように後ろに逆立った。
フライパンの後ろから火が出ている。
消さな!!とガスを切り、フライパンを持ち上げた瞬間、私は失禁しそうになった・・

何と義母がガスコンロに沿うようにライターを置いたままフライパンを置いていたのであった。
私はまさかそんな物がフライパンの下に隠れているなど思わず、確認する事もないまま点火したため、それが爆発したのである。

義母は「気にしないで」と言った。
言葉のチョイス違うやろー!!気にしてへんわ!!殺意じゃー!!

「私、いつもここにライター置いてるけど、こんな事になった事ないわ。あなた、火力強いのよ」と義母は言った。
こんなに人に引いた事も怒りを覚えた事もない。
ただただ、この目の前の義母を信じられないと思うのが精一杯の週末であった。

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