イギリスに10年暮らせど、未だ英語に苦戦の私。
大勢の中の会話は完全に無理、強いスコットランド英語も無理、無理な物が周囲に多すぎ、全ての会話が理解できる生活とはどんなものだったかも、もう忘れてしまった。
理解できない時の適当な相槌と愛想笑いだけが身についてしまった。

最近、職場の売り場において、客に言わねばならない事柄が増えて来た。
例えばレジでは紙のレシートではなく、メールにてレシートを送信する顧客サービスが増えた。
それにより紙の使用の削減にもなるし、客のメールアドレスを確保できるから、セールなどの情報を送る事が出来る。

客には今回のレシートのみのメール送信が希望なのか、それともセール情報なども送信して良いのか、そしてこのメールアドレスは本社のみが利用するものであり、プライバシーは守られる事などなど・・言わねばならない事が多い。
客がそれを希望すれば、客の言うスピードに合わせて端末機を叩き、メールアドレスを入力せねばならない。

昨日も女性客のメールアドレスを入力していた私であるが、しかし、そのスピードに付いて行けず、あげく発音が数字なのかアルファベットなのかも聞き取れず、同じ事を4回も言わせてしまった。
全身から汗が出る中、客が「良いのよ、頑張って」と言ってくれた。
土下座して感謝を述べたい気持ちになる瞬間である。

毎度この作業に緊張し、出来る事なら聞きたくはない私であるが、しかし案外に客は「メールでレシートお願い」という人が多く、絶対にやらねばならない作業である。
これが私の今年の目標になるであろう。

流暢に話す、一語一句聞き取れて理解できる、そしてそれに合致した言葉で返答する事が出来る事など、私には夢のまた夢であろう。
そう思えば、夫の家族や私の友人らが私の話す事を変な顔1つせず聞き取ってくれているのは、誠に有難い事である。

我が言葉で暮らす事のラクさを思う今日この頃・・・

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