夫は今、勤務する学校の修学旅行の引率中。
今回、卒業生の中に1人だけ修学旅行に行かない少年がいる。
母親と2人暮らしの少年であるが、母親は近くの小学校の教員でもある。

この母親は少年である息子が、離婚した夫に容姿が酷似している事から、少年に極めて冷たく、何度か特別機関から指導を受けている経緯がある。
今回、「修学旅行なんぞ、何の意味も目的もない。そんな思い出など大人になれば思い出す事も無い。金の無駄」とし、少年を行かせない事にした。
たった1人、修学旅行に行かない少年は1つ下の学年の教室で過ごす事となる。

「他所は他所」、それぞれの家庭の価値観と思想が違うのである。
可哀想にと思ってはいけないとは知りつつも、金銭面で問題が無いのであれば、行かせてやれないものかと思う私は未熟なのであろう。

先日、私の義母の孫(高校1年)がフランスに行った。
フランス語が堪能という理由から招待されての旅行であったため、費用は親が負担する事は無かったが、現地でお土産など買うお金など、必要だと思うお金だけは親が用意して持たせてくれとの通達があったが、親は「一銭も持たせない」とし、持たせなかった。
結果、1人だけ土産物を買う事も出来ず、ずっと友人らが買い物をするのを見守る1週間を過ごした甥っ子。

我が息子がフランスに招待されて行くのを喜ばないものか・・
義母の長男夫婦は銀行にしこたま金を貯め込んでいる。
しかし、3000円さえも我が息子に小遣いとして持たせられない。
夫婦のタバコ代は月1万を超えるのに、「何か買いなさいね」とは持たせられなかった。

考えたことも無かったが、私が子供の頃も修学旅行に行かない同級生はいたのだろうか。
運悪く骨折して行けなかった男の子はいたが、土産代を親からもらった事も当時は当然と思い、礼も言わなかったかも知れぬ。
その金で「根性」などと入った湯呑など親に買って帰り、本気で喜ばれていると思っていたが、今こうして書きながら、ほんまに要らん土産モンをあげてしもうたと反省。
親も、もうとっくの昔に捨てているとは思うが・・

小中高校と修学旅行に当たり前に行けたのも、親の苦労があっての事と、42回目の誕生日の日に気が付く私なのであった・・

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