私は英国に嫁いでは来たが、英国に何の興味も知識もなく来た。しかしながら、そんな私も英国男性は紳士らしい…というのは聞いたか読んだかして知っていた。

私が初めて行った外国はアメリカだった。お店で男性がドアを開けて先に行かせてくれた時、おお!これが噂のレディーファースト言うやつか!と思ったものである。

そうして次に暮らしたのがオーストラリアであった。

紳士もいれば野蛮な男もいた。

私がオーストラリアで一番紳士やと思ったのは、クラスメイトの中国人だった。

中国から来て6年だと言っていたが、彼のような紳士にまだイギリスで出会ってはいない。

ああ、そうか…欧米男性が全員そうや無いんやな…暮らして分かる、それは何度行ったとて所詮は旅行、旅では決して体験する事の無い実体験であった。

結局、それは国単位で紳士がいるのではなく、紳士な人は紳士で、大阪にも紳士はいて、イギリスでも紳士に会わない時は会わないのである。

昨日は店長が紳士過ぎる粋な老人男性にレジをしていた最中、私が相手にしていたのは下品極まりなく、店内の床に痰を吐く英国男性だった。

英国には紳士がいる…紛れも無い事実であるが、野蛮もいる、それも事実である。

百聞は一見にしかず…百聞で留めておけば、英国は憧れの国になるだろうか…

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