スポーツ観戦において(いえ、人格的にも)私が一目も二目もおいているエスカルゴさんの記事を読んで触発されました(と言っても、大したことは書けませんが)。Vリーグについては書こうと思いつつ、延び延びになっていました。
表面的にはエスカルゴさんの記事と反する部分もありますが、エスカルゴさんの記事に全面的に同意です。ただ、私はひねくれもので、別の方向から見てしまいます(と言っても、意識的に別方向から見ているわけではありませんが)。補足と考えていただけると嬉しいです。
エスカルゴさんは、今シーズンのWリーグレギュラーシーズンのTV中継が1試合もなかったこと、また、試合会場に偏りがあること、さらに、試合会場でのパンフレットの価格や内容、その他ファンサービスがVリーグと比べて格段と落ちることなどを指摘しています。
私はVリーグをこれまで3度(2年に1度の割り合い、いずれも福井市)観戦しただけで、Wリーグは一度も観戦したことがないので(以前は福井開催もあったと思います)、両リーグの差を考えたことすらありませんでした。(それにしても、尼崎、京都、岡山、甲府まで観戦に行くとは脱帽するよりありません)
確かに、Wリーグは営業努力が足りないように思いますが、競技人気そのものに差があるのも大きな要因のように思います。もっとも、人気に差があるのも、営業努力の足りなさにあるのかもしれませんが、バスケットボール競技そのものの敷居の高さがあるのかもしれません。
バスケットは必要とされる運動量が相当必要です。また、シュートを入れるのが大きな快感ですが、ある程度技量がないとなかなか味わえません。アシストやパスカットなども快感が得られますが、それなりのセンスが必要です。
バレーボールもスパイクを決めるのが一番の快感で、これも技量が必要ですが、レシーブ、トスやサーブなど、活躍の場は多いです。また、運動量もバスケットほど必要ではありません。
また、最近はあまりないと思いますが、軽いパス回しなどは会社の昼休みのレクレーションとして行われるシーンもありました。それに、ソフトバレーやママさんバレー(婦人バレー、働く女性バレー)など底辺も広いです。
そのうえ、五輪で銅メダルを獲得しましたし(非常に運に恵まれたものではありましたが)、バスケットボールは五輪出場さえできませんでした。五輪がすべてではないと思いますが、テレビ中継には五輪の実績は大きくモノを言うと思います。
Wリーグのテレビ中継の少なさは、そういう基本的競技人気がない点も関係していると思います。
ここからは、根拠もない私の憶測ですが、私の記憶があいまいですが、昨シーズンから全日本総合バスケットが準々決勝から中継されています。それと引き換えに、Wリーグのレギュラーシーズンの中継がなくなったのではないかと。昨年はレギュラーシーズンの中継があったのかもしれませんが、今年はソチオリンピックがあり、その影響があったのかもしれません。
ここからは、バレーボール機構の悪口です。
エスカルゴさんのおっしゃるように、営業努力は評価できると思います。春の高校バレーや世界レベル大会(日本開催)でのジャ○ーズを起用するのは、やめてほしいですが。
それはともかく、歪な勝ち点方式は悪システムである。(セットカウント3-0、3-1勝利の場合は勝ち点3、3-2で勝利は2点、2-3で敗北は1点、1-3、0-3は0点というシステムで)
このシステムだと、フルセットで3戦全勝した場合2点×3=6点、ストレート勝ちか3-1で2勝でフルセットで1敗した場合は、3点×2+1点=7点で、3勝0敗より2勝1敗が上位になってしまう。ゲームの勝敗よりセット数が優先する本末転倒のシステムである。しかも、残念なことに、来期のVリーグもこのシステムが採用になるそうだ。
以前も、勝敗が同じ場合、セット率より得点率を優先させて順位を決めていたこともあった。これも、本末転倒。セット率で順位を決める場合、最終戦で同成績(勝敗)で並ぶ可能性があっても、今までの得失セットによって順位が決定してしまうことが多く、得点率を持ち出したと推測される。
Vリーグの大会方式も不備がある。レギュラーシーズンで上位4チームがセミファイナル(4チーム総当たり)で、上位2チームがファイナルを戦うというシステム。
今期のセミファイナルは、久光製薬が2連勝してファイナル進出を決め、トヨタ車体と岡山シーガルスが1勝1敗、東レは2連敗でファイナル進出の可能性はなくなってしまった。
3日目の第1試合は久光×シーガルス、第2試合は東レ×トヨタ車体。ファイナルの残りひとつの席を争うトヨタ車体とシーガルスだが、前日トヨタ車体が3-1でシーガルスを破っていて、対戦相手もトヨタ車体はファイナルの可能性にない東レ、シーガルスは強敵久光で、シーガルスが有利と思われた。
ところが、第1試合でシーガルスがストレートで久光を破ったので、トヨタ車体有利どころか、この時点でファイナルの可能性がなくなってしまった。
競争相手に勝っているにもかかわらず、ファイナル進出が試合直前になくなってしまうというのは、あまりにも不条理。
さらに、これは勘ぐりすぎなのかもしれないが、ファイナル進出が決定していた久光が力を温存した、あるいは無意識に全力プレーではなかった。ファイナル進出のために勝たなければならないチームと、既にファイナルが決まっているチームでは、モチベーションに差がでるのは必然かもしれない。
もっと……考えると(これはないと思うが)、ファイナルの相手として、シーガルスとトヨタ車体どちらが戦いやすいかを考えてなどと、変な想像もすることができる。
このセミファイナルのシステムは大きな問題があると考える。レギュラーシーズン1位×4位、2位×3位で行うほうが合理的である。
Vリーグの営業努力は評価できるが、大会方式にも神経を配ってほしいものである。
表面的にはエスカルゴさんの記事と反する部分もありますが、エスカルゴさんの記事に全面的に同意です。ただ、私はひねくれもので、別の方向から見てしまいます(と言っても、意識的に別方向から見ているわけではありませんが)。補足と考えていただけると嬉しいです。
エスカルゴさんは、今シーズンのWリーグレギュラーシーズンのTV中継が1試合もなかったこと、また、試合会場に偏りがあること、さらに、試合会場でのパンフレットの価格や内容、その他ファンサービスがVリーグと比べて格段と落ちることなどを指摘しています。
私はVリーグをこれまで3度(2年に1度の割り合い、いずれも福井市)観戦しただけで、Wリーグは一度も観戦したことがないので(以前は福井開催もあったと思います)、両リーグの差を考えたことすらありませんでした。(それにしても、尼崎、京都、岡山、甲府まで観戦に行くとは脱帽するよりありません)
確かに、Wリーグは営業努力が足りないように思いますが、競技人気そのものに差があるのも大きな要因のように思います。もっとも、人気に差があるのも、営業努力の足りなさにあるのかもしれませんが、バスケットボール競技そのものの敷居の高さがあるのかもしれません。
バスケットは必要とされる運動量が相当必要です。また、シュートを入れるのが大きな快感ですが、ある程度技量がないとなかなか味わえません。アシストやパスカットなども快感が得られますが、それなりのセンスが必要です。
バレーボールもスパイクを決めるのが一番の快感で、これも技量が必要ですが、レシーブ、トスやサーブなど、活躍の場は多いです。また、運動量もバスケットほど必要ではありません。
また、最近はあまりないと思いますが、軽いパス回しなどは会社の昼休みのレクレーションとして行われるシーンもありました。それに、ソフトバレーやママさんバレー(婦人バレー、働く女性バレー)など底辺も広いです。
そのうえ、五輪で銅メダルを獲得しましたし(非常に運に恵まれたものではありましたが)、バスケットボールは五輪出場さえできませんでした。五輪がすべてではないと思いますが、テレビ中継には五輪の実績は大きくモノを言うと思います。
Wリーグのテレビ中継の少なさは、そういう基本的競技人気がない点も関係していると思います。
ここからは、根拠もない私の憶測ですが、私の記憶があいまいですが、昨シーズンから全日本総合バスケットが準々決勝から中継されています。それと引き換えに、Wリーグのレギュラーシーズンの中継がなくなったのではないかと。昨年はレギュラーシーズンの中継があったのかもしれませんが、今年はソチオリンピックがあり、その影響があったのかもしれません。
ここからは、バレーボール機構の悪口です。
エスカルゴさんのおっしゃるように、営業努力は評価できると思います。春の高校バレーや世界レベル大会(日本開催)でのジャ○ーズを起用するのは、やめてほしいですが。
それはともかく、歪な勝ち点方式は悪システムである。(セットカウント3-0、3-1勝利の場合は勝ち点3、3-2で勝利は2点、2-3で敗北は1点、1-3、0-3は0点というシステムで)
このシステムだと、フルセットで3戦全勝した場合2点×3=6点、ストレート勝ちか3-1で2勝でフルセットで1敗した場合は、3点×2+1点=7点で、3勝0敗より2勝1敗が上位になってしまう。ゲームの勝敗よりセット数が優先する本末転倒のシステムである。しかも、残念なことに、来期のVリーグもこのシステムが採用になるそうだ。
以前も、勝敗が同じ場合、セット率より得点率を優先させて順位を決めていたこともあった。これも、本末転倒。セット率で順位を決める場合、最終戦で同成績(勝敗)で並ぶ可能性があっても、今までの得失セットによって順位が決定してしまうことが多く、得点率を持ち出したと推測される。
Vリーグの大会方式も不備がある。レギュラーシーズンで上位4チームがセミファイナル(4チーム総当たり)で、上位2チームがファイナルを戦うというシステム。
今期のセミファイナルは、久光製薬が2連勝してファイナル進出を決め、トヨタ車体と岡山シーガルスが1勝1敗、東レは2連敗でファイナル進出の可能性はなくなってしまった。
3日目の第1試合は久光×シーガルス、第2試合は東レ×トヨタ車体。ファイナルの残りひとつの席を争うトヨタ車体とシーガルスだが、前日トヨタ車体が3-1でシーガルスを破っていて、対戦相手もトヨタ車体はファイナルの可能性にない東レ、シーガルスは強敵久光で、シーガルスが有利と思われた。
ところが、第1試合でシーガルスがストレートで久光を破ったので、トヨタ車体有利どころか、この時点でファイナルの可能性がなくなってしまった。
競争相手に勝っているにもかかわらず、ファイナル進出が試合直前になくなってしまうというのは、あまりにも不条理。
さらに、これは勘ぐりすぎなのかもしれないが、ファイナル進出が決定していた久光が力を温存した、あるいは無意識に全力プレーではなかった。ファイナル進出のために勝たなければならないチームと、既にファイナルが決まっているチームでは、モチベーションに差がでるのは必然かもしれない。
もっと……考えると(これはないと思うが)、ファイナルの相手として、シーガルスとトヨタ車体どちらが戦いやすいかを考えてなどと、変な想像もすることができる。
このセミファイナルのシステムは大きな問題があると考える。レギュラーシーズン1位×4位、2位×3位で行うほうが合理的である。
Vリーグの営業努力は評価できるが、大会方式にも神経を配ってほしいものである。
>興行として考えるとフルセットにもつれこむほうが観客のもりあがりはいいでしょう。
おっしゃる通りです。私もフルセットの熱戦こそバレーボールの醍醐味だと思います。
しかし、このシステムはフルセットの試合を特化させ、敗れたチームへの慰安にはなりますが、勝敗の重要性を薄れさせるシステムです。
>総合優勝よりは1つ1つの会場の盛り上がり重視ということでしょう。
なるほど、会場の盛り上がりですか。そういう考え方もできますが、機構(協会)はそこまで考えていないと思います。テレビ中継重視していると思います。
これは、この勝ち点システムだけでなく、セット率方式でも起こり得るのですが、最終戦で成績1位と2位の直接対決が組まれていて、勝ち点あるいはセット率の関係で、1位チームが2セット取れば優勝確定するケースというのは、割と高い確率で起きます。
その場合、1位チームが2セットを取った時点で、その後の試合の価値が激減してしまいます。
優勝決定に関しては、勝敗のみで、同率の場合はプレーオフが好ましいと思います。
WリーグのTV中継ですが、確かに昨年、今年と全日本総合では、準々決勝(2試合)からNHKBSはTV中継していますね。しかし、昨シーズンはレギュラーシーズンも中継していたような記憶があります(たぶんですが)。Vリーグは4日間もレギュラーシーズンを中継しているのに、今シーズンからWリーグはゼロというところに、納得がいかなかったのです。私としては、Wリーグのレギュラーシーズンも中継して欲しいので、先日NHKBSに電話して、その要望を伝えておきました。
バレーボール中継にジャ○ーズ系のタレントが登場してあれこれ応援コメントをしていますが、あれは本当に要りませんね。同意です。
また、来季からVリーグにも導入される予定の勝ち点制度は、確かに場合によっては全勝チームよりも何度か負けているチームの方が上位に来てしまう可能性があり、私も問題だと思っています。セットカウント3-0の勝利と3-2の勝利に差をつける、という考え方はわからなくもないですが、全勝チームが1位になれないことがある、というのもおかしな気がします。この制度も完全ではなく、改良が必要な気がします。
Vリーグの大会方式には、私も改善の余地があるのでは、と感じていました。来季はセミファイナルを6チームの総当たりにし、勝ち点のハンディをつける、という方式で、その結果3位のチームと2位のチームが対戦して、勝者が1位のチームと決勝を行う、というやり方にしたようです。これもやってみないとわからないのですが、ポストシーズン制を導入すると、多かれ少なかれ、番狂わせなどが起こって、大会方式に疑問を抱くことが出てしまうような気がします。まあ、ポストシーズン制は興行的な盛り上がりを目指しているものなので、緊迫した盛り上がった試合が展開されれば、多少のことには目をつぶりたいと私は思っています。
ところで、将棋名人戦は羽生挑戦者が2連勝しましたね。私も今日、ドキドキしながらNHKBSの放送を録画で見ました。英さんがどんな記事を書かれるのか、楽しみにしています。
>Wリーグのレギュラーシーズンも中継して欲しいので、先日NHKBSに電話して、その要望を伝えておきました
おお、スポーツファンの鏡ですね。
電話は勇気がいるので、問い合わせのメールしておきます。
>来季はセミファイナルを6チームの総当たりにし、勝ち点のハンディをつける、という方式で、その結果3位のチームと2位のチームが対戦して、勝者が1位のチームと決勝を行う、というやり方にしたようです。
そうでしたね。失念していました。
今回までのセミファイナルよりはいいような気がしますが、6チーム総当たりは多いような気がします。
>将棋名人戦は羽生挑戦者が2連勝しましたね。私も今日、ドキドキしながらNHKBSの放送を録画で見ました。英さんがどんな記事を書かれるのか、楽しみにしています。
2連勝はうれしいです。
“後出しジャンケン”になりますが、羽生三冠が調子がよさそうなのと、半年ぐらい前から、名人戦に備えている雰囲気を感じていたので、今年は期待できると密かに思っていました(どこかで書いたような気がします)。
記事を書けとおっしゃる!……負けた将棋は悔しさが原動力(ストレスのはけ口)となるのですが………
それに、難解すぎます。……でも、書くでしょうね。他の方からもプレッシャーをいただきましたし(ありがとうございます)。