無難な対応・・・

INTERNET Watchの記事に、 「Dropbox Pro」有料プラン改定、1TBで月額1200円、料金据え置きで容量10倍 てのがありました。

Dropboxが、有料プランの「Dropbox Pro」について、料金体系の一本化と機能追加を発表したそうです。

Dropbox Proの料金プランはこれまで、月額9.99ドルまたは年額99ドルで容量100GB、月額19.99または年額199ドルで200GB、月額49.99ドルまたは年額499ドルで500GBという3つのプランがあった。
今回、これらを月額9.99ドルまたは年額99ドル(月額1200円または年額1万2000円)のプランに一本化。あわせて、オンラインストレージ容量を100GBから1TBへと増やしたとのこと。

MSやGoogleという強力なライバルが次々に値下げを発表して、対応が注目されていましたが、プランの一本化と容量アップという無難な線でまとめてきましたね。
MSやGoogleと違って値下げはしたくないけど、ユーザーは納得させたいという思惑だとしたら無難な選択だと思います。

MSが100GBで月額190円、Googleが月額1.99ドルという価格からすると、価格的にはまだかなり高く見えますが、Googleが用意している1TBプランは月額9.99ドルと今回の改定と全く同じ価格なので、ライバルを意識していることは見て取れます。

ただ、容量アップだけでなく、共有リンクに対するアクセスをパスワード設定で制限できるようしたり、共有リンクの有効期限も設定可能になったり、共有フォルダーへのアクセス権限について、編集可能か閲覧のみとするかを設定できるようにしたりとライバルに先んじる新たな機能追加をしてきたところは抜け目無いですね。

更に、セキュリティ面では、盗難または紛失した端末とDropboxとの同期を止めるとともに、その端末が次にオンラインになった際、端末内の同期ファイルを削除するリモートワイプ機能を追加するなど、かなりの進歩が見受けられます。

MSやGoogleに価格で勝負しても勝てないのは誰が見ても明らかですから、この手の機能追加でユーザーを満足させるほかに手はないと思います。

新たにオンラインストレージを選ぶ層が初めから1TBの容量を必要とするかどうかは微妙ですが、少なくとも既存ユーザーを逃さないことには繋がると思いますし、生き残っていくためには、必要な施策だったと思います。

今後も、更なる機能追加に期待したいですし、Dropbox +αの部分に更に注力していただきたいですね。中の人はまだDropboxに期待してますよ。