失礼ながら、いつもあまり人が入っていなさそうだし、中がよく見えないし、ずっと敬遠していたのだ。
写真は撮っていないけれど、中は典型的なギリシャ料理店らしく、天井から壁からいたるところに置物や色あせたギリシャの写真や植物がごちゃごちゃと。
カラマリと串焼きとデザートがついて35ドル、という35周年特別メニューは頼まずに……、Kleftiko Chops(骨つき羊を焼いたやつ)
ギリシャ料理のお肉って、時々パサパサなことがあるのだけど、これは全然そんなことはなく。
Arni Psito(羊の肩肉を煮込んだやつ)
こんなほろほろの羊、食べたことない……!!
メニューには「cooked over many hours in herb sauce(香草のソースで何時間も煮込みました)」とある。トマトソースでもカレーでもシチューでもなく、ハーブのソース! 何を食べるにしてもどばどばソースがないと気がすまないカナダ食と違い、だからこれといったグレービー的なソースがどろっとかかっているとか、ソースにお肉が浸かっているとかではなく、つるつるてかてかのお肉。一部骨つきがごろごろっと。
うふふふふって笑いたくなるほど、ほろほろーー。
おいもとごはん、サラダはどのお店も似たようなもの。
ところで、どこのお店に行ってもこの4点セット(おいも、ごはん、ピタパンとtzatziki←カタカナにできない……。ヨーグルトのディップ)なので、これがギリシャの定番なのだと思っていたけれど、ギリシャではごはんは食べないそうで。びっくりした。さらに、「代わりに何を食べると思う? フレンチフライだよ!!」と笑うサーバーのお兄ちゃん。ほんとかな。
デザートは、世界一甘いお菓子のひとつ、Baklava(バクラヴァ)。
トルコでよく食べたなー。
覚えているのは、フォークで少し押しただけでじゅわっと後から後からシロップが染み出してくる(恐ろしい)光景。
これはそこまでシロップまみれではなく。
もちろん甘い。甘いんだけど、くるみたっぷりでちょっとグラノーラバーっぽい。
デザートは全部お店で手作りしているのだそう。
でも3口くらいでいいよね。
愛想がよくプロフェッショナルなサーバーのお兄ちゃん、ごはんはおいしいし、お値段も平均的だし、テーブルクロスはべたべたで触りたくないけど、往々にして来てみて良かった。
いつもありがとうございます。
追記:ただしワインはもう頼みません
ワインはど素人で知識も何もあったものではなく、単に「好きか好きじゃないか」がすべてなのだけれど。
最初の杯には虫が浮いており(!)、替えてもらったものの、「??????」という味でびっくりした。
これは何?? 後味が水っぽい鉄みたいな???
Jackson triggsってこんな味、こんなまずい味だっけ???
もう本当に本気で全部残そうかと思った。
グラスもあまりきれいじゃないし、次はやめておきましょう。