― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

野菊と共存 謎の植物の正体

2017-12-13 | 植物 に関するお話

   前々回投稿の 野菊 のお話。      (記事 は こちら で ご覧ください。)
   実はここに同居 している植物がありました。

      それは 雑草 とはちょっと違う風貌の 大きくて背の高い植物。
      これも もう葉が枯れかけていて 小さな濃紫の実がたくさん生っていました。


   この植物については 春から気になっていたので
   とりあえず写真を撮っていたんですが、
   その写真の中には すでに 野菊 が写っていました。

この大きな葉っぱの背の高い植物が気になって、野菊 さんのほうには注意が及ばず!

これっていったい なんて植物 なんだろう!?

      小さくてか細い 野菊 ちゃんを雑草さんたちから守ってあげたい、
      陽当たりが良い場所に置いてあげたい、そんな思いで選んだのが ここ。
      けれども 雑草さんたちはたくましく、すぐに侵入!
      飛んでくる枯れ葉たちも 遠慮なく降り注ぎ、
      植えた3本のおチビたちが枯れてからは無法地帯のようになりました。
      ... が、冬場の枯れ葉は虫さん達の布団代わりになることもあり そのまま放置。
      春になってからはまた 間引いても除去 しても無くならない "いたちごっこ" が始まって、
      小さかった 野菊 ちゃんは 生存競争に負けてしまったのかと思っていました。
      しかも、この植えたわけでもない "正体不明の植物" のインパクトが強すぎて
      頑張って生えてくれていた 主役であるはずの 野菊 ちゃんを見過ごしてしまっていた!
      "正体不明さん" に隠れて 「野紺菊」 と書かれたプレートが見えなくなっていたり、
      あれ以来 お花を見ることがなかったから って、勝手に 根絶えた と思い込んでしまう
      なんて ひどいお話!  野菊 さんには また謝らなければならなくなりました。
        〔 ホント ごめんなさい! 〕


   それにしても、
   この 背の高い 大きな葉っぱの 濃紫の実がなる植物 は いったい何なんだろう!?

"背高のっぽさん" の根元には 寝たように横に伸びた "野菊" が ・・・

高い所 に上って撮ってみました。  野菊さんは あんなところ!

上から見ると 背の高さがまったく 伝わらなくない!

よく見ると 昆虫の足みたいな花柄
(かへい)が いくつもに分岐 していて ちょっと不気味!

そんな花柄 に 直系5mm ほどの小さな実が ポツンポツンと付いています。




         実の中には ケシの実 くらいの大きさの種子が いっぱい入っていました。
         種の形状は カラスウリ に似ていますが、その大きさには雲泥の差があり、
         実を軽く揉んだら 薄皮が敗れて パラパラと零れ落ちる様子は
         ちょっと粗め?な砂のようにしか見えない感じ!
         まさかそれが種だったなんて、目を凝らしてよーく見ないとわからないくらい!
         ましてやそれが あんなに大きな植物に育つなんて 信じられないようです。



ヤブショウガの葉が枯れる前 に 野菊のお花も枯れました。
     寒い中 毛虫さんの姿が ・・・!     野菊さんの茎の下部あたりには小さな葉っぱたち。

   この 正体不明さん、
   調べてみたら ヤブミョウガヤブショウガ) といわれるもののようでした。

      ヤブミョウガ は、"藪"のような場所に生える ミョウガ という意味で、
      葉が "ミョウガ" に似ていることから付けられた名前 のようです。
      ただし、"花穂部分が食用になる ミョウガの仲間" ではなく、ツユクサ科 という別種。
      そういえば、この辺 にはツユクサも自生していて、このプランターにも生えていました。
        〔 知らぬ間に仲間内 による侵略は行われていたのね~! 〕
      それにしても ヤブミョウガ って 湿気の多い場所を好むそうなのに
      こんな所に生えちゃって、苦労 したのかも しれないな と思ったら愛おしくなりました。
        〔 これもきっと 小鳥さんの落とし物 なのでしょうから、場所を選べなかったのね! 〕
      この子の生きようとする姿、 こんな小さな場所では成長も出来ないだろうこと、
      また、本来主役であるはずの 野菊 さんが窮屈 になってしまうこと、
      それらを "忖度" (今年の流行語大賞) して、どちらのためにもなるよう
      枯れたら ヤブミョウガ さんは 日陰に移 してあげようと思っています。


       ヤブミョウガ は、東アジア (中国、朝鮮半島、台湾、日本) に分布 し、
         日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生する 多年草。
         根茎を伸ばして殖え、群生するそうで、
         地上茎は直立 し、葉は下部あたりに輪生状に数段生え、
         葉の基部は茎を巻き、長さ15~30cm、幅5~6cm の狭長楕円形で 互生。
         発芽は5月頃で、夏にかけて草丈 50cm~1m 前後に生長。
         8月頃になると茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせる。
         花が終わると初秋にかけて直径5mm 程度の球状の実を付け、葉は枯れ落ちる。
         若いうち緑色の実は 熟すと濃い青紫色になる。
         繁殖方法は この実の中の種子と地下茎。
         種子の大きさは ケシの実かゴマくらい! それがあんなに大きくなるんだから驚きです。
         若芽は食用になるそうで、初夏の頃 葉が開ききらないうちに採取 して
         塩茹でや炒め物や汁物などにして食べるそうです。



   それにしても、
   なんでこんなに 変な植物が 次々生えてくるんでしょう?
   風で飛んでくるのか 小鳥さんが運んでくるのか??
   だけど その "怪" が とても面白いと思えてしまうんです。
     〔 今度はどこに何が生えてくるのかしら? 〕
   かなり楽しみにもなっています。

      迷惑なくらい掃除が大変なことも多いけれど、代わりに こんな楽しみを与えてくれる。
      だから私は "共存" というものを大事にしたいと思っているんです。
      雑草も手で抜く くらいにしているのは
      周りで暮らす カエル君や カタツムリさんや ミミズさんや 昆虫たちにも
      暮らせる環境は残 しておいてあげたいから!
      変わった生き物に遭遇する なんてことだってありますからね。
           ( 「動物・生き物 に関するお話」 の中に 黄色いミミズ? … なんてのもありました。)
      いつまでも人間が楽に暮らせる環境だけを優遇 していたら ろくなことは起こらない。
      それは私たちのためでもあると思っています。
      ただし、上の写真の毛虫さんは タケノホソクロバ という 迷惑昆虫 だったみたい!
      この周辺に多い 笹や竹を好むらしく、毛に触れるとかぶれるそうです。
      すぐ近くには 山茶花もあり、あの 茶毒蛾大騒動 を思い出してしまいました。
      そんなこともありますが、        (その時の詳細は 秋には肌まで 紅葉色!? と
      いろいろあるのが 人生!                  今年も 茶毒蛾 発見 で ご覧ください。)
      必要が生じた時、たまには荒行時が必要なことだってあるかもしれません。
      その場に応じ 適度に考慮 した対策は考えていこうと思います。




目にしたから 観察 したり 調べたり 考えたりが出来た 今回のようなことだって
忙しい現代人にしたら 疑問すら浮かばないことなのかも しれません。
それほど重大なわけでもない ほんの小さなことなんて
見過ごしてしまうことのほうが多いのかも しれません。
でも そんな小さなことに気づけて
驚いたり 嬉 しかったり 頭を使ったり ・・・
ごく自然にできていることが
良い刺激 になっているんだなと思えます。


こんな小さな我が家の庭でも面白いと思えることが起こります。
"飽きない" って 贅沢ともいえることよね~!


                                     お読みいただきましてありがとうございます。
             右の<自分らしさ>か 下の<日本ブログ村> を クリック して  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ
             ランキング投票にご協力いただけると嬉 しいです。
         にほんブログ村


                                  ※ 関連歌はお休み中です。
                                            詳しくは こちら で ご覧ください。






イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
   「イラスト工房」


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年もまた リンゴが届きました | トップ | 植え替えました »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「ヤブ」のつく植物 (もののはじめのiina)
2018-10-28 10:07:14
藪枯らし もヤブミョウガ (ヤブショウガ)も、「藪」つくだけに厄介者のようですね。

(歌種記文 mie)さん宅では、ヤブミョウガ の詳細な記事でした。
種の形状は カラスウリ に似ているのでしたか。

拙宅の「ヤブガラシ」も雑草の話題ですが、この後に山本周五郎著「やぶからし」を読みました。
生れついての放蕩がやまずに勘当され、“やぶからし"と自嘲するような前夫のもとに、幸せな家庭や子供を捨ててはしる女心のひだの裏側をえぐった小説でした。

 iinaの当該ブログ記事のアドレスをコメント上のURLに置きました。


iinaさんへ (ワ・タ・シ)
2018-11-14 02:13:15
カラスウリの種は カマキリの頭みたいな形で、肉眼でもはっきりわかるくらいの大きさですが
ヤブミョウガの種は 形が一定ではないものが丸い形状の中に石垣のように組まれて納まっている感じ。
拡大鏡で見ないとわかりにくいくらい小さいのに凄いなと思いました。

iinaさんとは逆に、周五郎さんの「やぶからし」を読んだ方が
ヤブガラシとはどういう植物なのかと興味を持つ なんてこともありそうですよね。

コメントを投稿

植物 に関するお話」カテゴリの最新記事