熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

映画 サニー/32

白石一彌監督&高橋泉脚本コンビによるオリジナル作品。映画「サニー/32」を観賞

凶悪コンビの白石一彌と高橋泉がオリジナル脚本で挑んだ本作。ピエール瀧とリリーフランキーが、僕の地元の隣町、一宮市出身のアイドルNGT48の北原里英が主演を務め、門脇麦まで共演とあれば、もう観るしかないと先日観賞しました。

物語は、12年前に起こった小学生殺害事件の同級生犯人。ネットを通じて神格化され、サニーと言う名で呼ばれていました。ある日、主人公の北原演じる中学教師がピエールとリリー演じる二人の男に誘拐拉致。身に覚えのない彼女は逃走を図りますが、合流したサニー信者に捕まりネット上で教祖として崇められるように。そこに、本物のサニーと名乗る門脇演じるもう一人のサニーが現れ、状況はますます複雑化、すべてを巻き込んだ大騒動へと展開していきます。

今回の作品は、凶悪と比較検討していくと、わかりやすいので僕なりの今回の作品を検証したいと思います。今回は、ピエール瀧とリリーフランキーの立場が逆転。ピエール瀧が主導権を握る形で展開し、次に全てを受け入れ悟った北原演じるサニーが、内なるもう一つの顔が現れたところで急変。アイドル北原の内なる本能が開花するような豹変ぶりが見事です。

しかし、そこにネット上にだけしか現れない門脇麦演じる新たなサニーの登場で、北原サニーを中心した仲間?たちの結束が揺るぎ始めと、門脇麦の独壇場、アイドルVS若手実力女優との抗争が激化。息を呑む緊張感と胸をすくスピーディーな展開がおもしろい作品でした。

凶悪が陰あらば、サニーは陽。残酷で衝撃的な犯罪をベースにしながらイメージが全く異なりますが、今回の作品はオリジナルだけあって、現在の日本が抱える様々な社会問題が散りばめられており、残酷さをコミカルなオブラードで包み込むことで、すべての人に問題提起しているように思います。

個人的には、凶悪の方が好きな作品ですが、白石&高橋コンビが今回の作品を純然たるアイドル映画と語るように、結果比較検討を試みた僕の思惑からはかけ離れたところに、この作品はあるんだなと感服してます。


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