ぱしふぃっくびいなす クルージング(最終回)
小笠原の父島を出て、いよいよ名古屋港へ向かいます。4日目は曇ときどき雨の空模様。あとは帰るだけなので、雨も気になりません。
帰りも鳥島の近くをとおりましたが、この日は霧がかかり、あまり良く見えません。往路でしっかりと見たので、デッキに出ることもなく過ごしました。
風が強く、少し揺れていますが、それでもスポーツデッキで運動をしている人が見られます。
本日は操舵室を見学させてくれました。ここで24時間、交代制で前方を注視しているそうです。
レーダーでも常に監視しているそうですが、今は海しか見えないので、何も映っておりません。船のまわりが白いのは波と雨だそうです。
船長から説明を受けました。
初めて見る操舵室です。コンピュータを駆使しながら運航しているとのこと。
操舵室見学の他、この日も一日、食事、エンターテイメントなど、ゆっくりと過ぎ行く時間を楽しみました。
夕食の頃から揺れが激しくなりました。往路でも多少は揺れたのですが、今度はそれとは比べられないほどの揺れです。爆弾低気圧の影響だそうです。
階段は手すりにつかまっていても気分がおかしくなるほど。心配なので階段をやめてエレベーターを使いました。どんなに揺れてもエレベーターは支障ないようです。
この時期は気流の関係で、3日に1回は荒れるとのこと。クジラを見たいならこの時期しか見られないので、海が荒れるのは覚悟しなければならないとのことでした。南極へ行きたいならドレーク海峡の荒波を越えなければ行くことができないのと同じだそうです。もっとも小笠原の場合、それとは比較にならないでしょうが。
激しい揺れのため、今夜はダンスタイムも中止となり、大浴場も利用できなくなりました。
私達は夕食後のエンターテイメントに出かけることも取りやめました。明日の下船に備え、荷物をまとめようとしましたが、下を向くと気分が悪くなるので、休みながらゆっくりと荷造りをする始末です。
船がみしみしと音をたてます。豪華客船は横揺れ防止装置がついているので、横揺れは少なく、縦揺れが大きくなります。 心配なので、酔い止めを飲んで早目に床につきました。
揺れは寝ているうちにおさまったようです。
翌日はいよいよ下船です。下船までのひとときをビンゴ大会で楽しみました。
名港トリトンを通り過ぎました。
まもなく接岸です。名古屋港ポートビルが見えてきました。
下船のときには音楽を吹奏し、送ってくれました。こうして4泊5日のクルージングは終了。
船旅は動かなくてもいいので、年をとっても楽しむことができます。
一度クルージングを経験すると何度も参加する人が多いようです。
機会があったら、また楽しみたいものです。
(完)