ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ルームメイト

2016年07月23日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日は震え上がるようなサスペンスを鑑賞しました。

 「ルームメイト」です。



 北川景子演じるハルミは、ある晩、交通事故にあい、入院してしまいます。
 入院先の看護師、深田恭子演じるレイコと仲良くなり、二人はルームシェアをすることに。
 楽しく二人で生活する二人。
 しかし時折、レイコは人が変わったような乱暴な口を聞いたりするようになります。

 そして近所で飼われていたチワワが迷子になるのですが、なんとレイコがチワワを殺害して茹でていたのです。

 混乱するハルミ。

 一方、事故の加害者である青年、工藤とハルミは急接近。
 ハルミは工藤にレイコのことを相談します。
 工藤は多重人格を疑います。

 ある晩、派手な化粧をしていかがわしい店に出入りするレイコに出会ったハルミは、レイコの口から、「レイコ、レイコってそんなにレイコが大事なの?でも私はマリよ」と、決定的な告白を聞かされます。

 マリはさらに残忍な行為に及ぶことになります。

 ここから先はネタバレになりますが、レイコもマリも実際には存在しません。
 じつはハルミが一番目の人格、レイコが二番目の人格、マリは三番目の人格なのです。
 つまりは全てがハルミの一人芝居。

 優しいレイコと残忍なマリを演じ分ける深田恭子の怪演が見事です。

 ラスト近く、北川景子と深田恭子が二重写しのように一体化していき、怖ろしい殺人が繰り広げられる場面は圧巻です。

 さらに、虐待にあっている少女が、同じような多重人格の兆候を見せるに及び、虐待及びそれに伴う多重人格の問題は続いていくのだなと、妙な余韻を残します。

 最初は凡作かと思いましたが、次々と仕掛けられた罠やクスグリが加速度をつけて疾走していくのは、本当に恐ろしい。


 まずまずの出来かと思います。

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