ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

債務不履行

2015年06月29日 | 社会・政治

 ギリシャ、やばいことになっているようですね。
 債務不履行が迫り、EUは追加融資を拒否。
 ついに銀行は休業に追い込まれました。
 債務不履行が迫っているというより、すでに始まっているかんじです。

 それなのに、いつもノーネクタイのチンピラめいたギリシャの指導者は、ヘラヘラ笑いを浮かべ、EUが求める厳しい引き締め政策を行うかどうかについて国民投票を行うとか。 

 アホですか。

 国民投票とは、これすなわち直接民主主義。
 国民はおのれの利益を求めて投票するに決まっており、天下国家を考えて引き締め政策に多数が賛成するとは思えません。

 要するに衆愚政治に陥る危険が高まるだけです。
 何のために世界の多くの国々が間接民主主義を採っているか分かっているのでしょうか。
 選挙で選ばれた選良たちに、その時々の判断を委ねようという趣旨で、だからこそ時には厳しい判断が下せるはずです。

 もちろん、憲法改正のように、国民投票が義務付けられている案件もありますが、それ以外は、基本的に政治家は国民投票の結果に頼るべきではありません。 

 特に今回の案件は、国民生活に直結する厳しいものであるだけに、EUの融資を受け続けるため、という大義よりも、目先の生活に目が行ってしまう可能性があります。 

 わが国にとっては遠い国の話ですが、G7のうち、英・仏・独・伊の4か国が、直接直面している重大事でもあります。
 今回のサミットでは、日米は中国の脅威を主要議題に取り上げたいようですが、かの4か国にとっては、遠いアジアで起きている脅威より、ギリシャのデフォルトのほうがはるかに大きな関心事でありましょう。 

 それにしてもギリシャ人はなんであんなに暢気に構えているのでしょうね。
 お金持ちのドイツがどうにかしてくれると思っているのでしょうか。
 しかしドイツがお金持ちなのは、それなりに努力したからです。
 ギリシャが努力していないとは言いませんが、端から見ていると、なんとなく、不真面目な態度に感じられます。
 ギリシャは西洋文明発祥の地のはずですが、いつからそんなに不真面目になってしまったのでしょう。

 西洋文明を立ち上げた矜持をもって、この難局にあたってほしいものです。 

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