少し前のことになりますが、シリアでの停戦合意も虚しく、戦いはまた始まってしまいました。
アサド政権を支持するロシア、反政府勢力を支持する米国に、イスラム国までもが関わって、泥沼の様相を呈しています。
有史以来、いつまで殺し合いを続けるのでしょうね。
日々空爆に怯えながら暮らす人々の映像を見ていると、誰にもともなく怒りが沸き起こってくるのを禁じ得ません。
誰かに対しての怒りではなく、人間という存在への怒りとでも言うべきでしょうか。
いつまで経っても懲りずに自らにしか通用しない、小さな正義を振りかざして殺し合いをする人間という種。
こんな呪われた生き物が他にありましょうか。
そして、怖ろしいことに、私もまた、凶暴で愚かな人間の一人でしかないのです。
おそらくは、わが国の正義が、他国の正義と対立し、武力衝突を起こしたなら、私は迷わず、わが国の勝利を信じて戦いに協力するでしょう。
もちろん、もう47歳ですから、兵隊にとられることはないと思いますが、寄附やなんかで、わが国の勝利に貢献することを願うでしょう。
したがって、人間という種に対する怒りは、そのまま私自身に対する怒りへと転化してしまいます。
呪われた生物の一人でしかない私を、私自身、呪わしく感じながら、どうすることも出来ない種の限界を感じています。
いつの日か、争い事が無くなる日が来ても、その翌日には新しい争いが勃発しているかもしれません。
私たちにできることは、気長に、毎日毎日、争いの種を、面倒な交渉を続けることで、摘み取っていく他ありません。
それはとてつもなく面倒で労力を要することですが、紙一重の差で殺し合いを始めてしまう種であれば、永久にそれを続けるしかありますまい。
やれやれ。
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