アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(1月22日)は家にいて、今月中にこれから行う研修の資料作り、依頼されている監修本の原稿チェックなどをしていました。

カミさんと一緒に昼食を摂るために新井薬師前駅の近くに歩いて行きましたが、梅が目立っていました。

さて、『内向型人間のすごい力 ー 靜かな人間が世界を変える』(スーザン・ケイン著、古草秀子訳、講談社+α文庫、840円+税)をテキストとした「内向型人間を勇気づける本」シリーズの7回目です。

内向型人間のすごい力
静かな人が世界を変える
(講談社+α文庫)
スーザン・ケイン著
古草 秀子訳
講談社

今までの6回は次のとおりです。

1回目 1月11日 『内向型人間のすごい力』のはしがきから
2回目 1月12日 外向型が理想なのか?
3回目 1月14日 外向型に違和感を感じるとき
4回目 1月17日 創造性豊かな内向型
5回目 1月19日 内向型/外向型は生まれつきか?
6回目 1月20日   アドラーも内向型だった

4回目 のケーガンらの研究からスーザン・ケインは、内向性・外向性が調和性や勤勉性など主要な特質と同じく、40%から50%は遺伝によるものだと書いていますが、「生まれ持ったもので、生物学的な基盤を持った持った行動や感情のパターン」(第4章)である「気質」がそのまま変わることがないかどうかが今回のテーマです。

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)装置を使ってケーガンが継続して観察してきた高反応の子どもたちのその後を調べたカール・シュワルツ博士によれば、遺伝子の遺産が消え去っていないことが証明されました。

そのポイントは、次のとおりです。

・性格を変化させることができるが、それには限界がある。
・年月を経ても、生まれ持った気質は私たちに影響をもたらす。
・性格のかなりの部分は、遺伝子や脳や神経系によって運命づけられている。
・とはいえ、高反応の子どもたちの一部に柔軟性が見られ、その逆もあることで、我々には自由意志があり、それを使って性格を形づくれる。
(しかし、ビル・ゲイツはビル・クリントンになれない)

けれども、大事な部分は「自由意志」のところです。

内向型だからといって、自己訓練を行えば、あるところまで外向型の特徴を備えることができることをこの本は救いとしています。

振り返れば私は、かなり内向型の子どもでした。

小学校低学年のころに不眠症の傾向があったり、家族からは神経質とよく言われました。

食べ物に関して人が箸をつけたものは食べられないし、ましてや誰かが口をつけたコップで何かを飲むことはまったくできませんでした。

注意欠陥で多動気味でしたが、教室で手を挙げて発言することなどできない子どもでした。

しかし、訓練によってある程度社会生活上不適応を起こさない程度になり、今では外向型の資質も持ち合わせた両向型になりました。

<お目休めコーナー>1月の花(20

 

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