「新鮮な牛乳が飲みたい」
母校の師・石田光男教授のお話
見えてきたというのは「平凡の非凡ということ
がわかった」ということですけれども、非常に
簡単なことです。
若いころは「いい家に住みたい」とか「快適な
生活がしたい」とか、いろいろ夢や希望がある
と思いますが、私は昔、ゼミで、とんでもない
質問を学生にしたことがあります。
「今、ここに百億円あったとします。何に使っ
ても結構です。あなたは何をしますか」。
結構、盛り上がりましてゼミ合宿で夜を徹して
やったことがあります。皆、語り尽きて結局、
最後は「新鮮な牛乳が飲みたい」とかという
話になりまして、だったら「今、飲め」という話
になりました。
快適な家に住みたいのであれば、たとえ豪奢
でなくても、毎日掃除したらいいでしょう。
それをせずに、いつの日か快適な家に住みた
いと思って机の周りはぐちゃぐちゃ、部屋の中
はごみだらけ、お風呂にもろくに入らないとい
うのでは駄目でしょう、と。
続く、、、