機械式時計と煙草でブログ！

　今回はロバート・マッコーネルの「スコッティッシュ・フレイク」を吸ってみます。ブランドも銘柄もあまり馴染みがない煙草なのですが、このブランドでこの銘柄だけが日本で販売されているという事は、何か人を惹き付ける味がこの煙草にあるのかも知れません。とにかく吸ってみましょう。

　開封時の香りは、果物系と漬物系の中間くらいの酸味がある香りで、ちょっとその混ざり具合が独特です。フレイクの大きさは上の写真の通り、だいたい標準的な大きさで、缶の中にはこれが15枚くらい入っていました。湿気はやや強めに感じます。

　このフレイクを１枚半ほど折り畳んで、火皿内径20mmのパイプに詰めて着火します。そうしますと、やや漬物的な果物系の酸味のある軽やかな甘味が来ました。この酸味は結構強く、喫味がほとんど「酸っぱい」領域に入っているのですが、その酸味に嫌味がないのと、微かに感じる甘味のお陰で割りとスパスパ吸えます。「スコッティッシュ」という名前から、もう少し熟成系・腐敗系の喫味を想像していたのですが、ぜんぜんそんな事はなく、むしろ「フレッシュ」な方向性の喫味です。ですから、夜の落ち着いた雰囲気の中で吸うより、昼間の活動の合間に吸うのが似合いそうな味です。

　火付きと火持ちは、湿気の強い手触りの割りには良い方で、さほど苦労するような場面はありません。また、ラフに吸っても燃え過ぎるような気配もなく、この手のフレイク物にしてはイージーな喫煙が可能です。

　喫煙中盤から終盤にかけても基本的には序盤と同じ喫味が続きます。ちょっと甘酸っぱい喫味です。基本的には果物系と感じますが、微妙に漬物的な風味もあり、その味のバランスはちょっと独特です。

　それで喫煙終了。後味には微妙な酸味が残り、残り香は焚火系でした。
　全体的に見て、微妙なバランスの酸味が独特で、それが煙草の甘味を非常に軽快なものにしている美味しい煙草でした。この酸味のバランスはこれまで吸ってきたバージニア物・フレイク物にはないもので、なるほどこれ程特徴的な味なら、ブランド内でこの銘柄だけが日本で発売されているのも納得がいきます。

　バージニア・ストレートのフレイク物という範疇に収まっている煙草ではありますが、その中でも他にはないバランスの喫味でオリジナリティーがしっかりしている美味しい煙草です。バージニア物やフレイク物を色々物色していく中で、一度は吸っておきたい銘柄なのではないでしょうか。


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