テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今シーズンは入荷が遅れて、今回やっとレポート出来ます。ラールセンの毎年恒例のイヤー煙草「エディション2018」です。今年は焦げ茶色のシンプルな地に凝ったデザインの金色の数字が描かれたデザインになっています。 開封時の香りは、砂糖無しの苦いチョコレートとかコーヒーとかのようなロースト臭がメインにあって、そこに微かに果物香が混ざって微妙な甘味を加えているような感じです。パイプ煙草の香りとしては珍しい類だと思います。カットは、明るい茶色のリボンカットとラフカット、それに黒いラフカットが少しだけ混ざります。湿気は、やや渇き気味に感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ブラックコーヒーのような苦味の中に微かに果物系の甘味と酸味が混ざったような味が来ました。明らかに苦味があるのに、どことなく円やかで、嫌な感じがしません。香りは、開封時と同様に、苦味を連想させるロースト臭に微かに果物系の甘い香りが混ざります。この味にも香りにも苦味を感じるのに、その苦味が美味しいと感じる着香は初めてです。パイプ煙草としては非常に珍しいと思います。 火付きと火持ちは良いです。やや燃え過ぎに感じる面もあるので、ちょっと控え目に吸うのが良いと思います。 喫煙中盤辺りから、舌にピリピリする刺激が少し出てきました。これが序盤からの円やかな苦味と相まって、とてもアグレッシブな喫味を構成します。しかも、微かに存在する果物系の甘味と酸味が全体を上手く円やかにしていて、苦味と刺激がある割りには嫌味のない独特の美味しさになっています。 喫煙終盤になって、やや着香分が抜けてきたのか、全体的に味わいが薄くなったような感じがしますが、個性的な味わいなのでそれなりに楽しめます。また、この段階でやっとベースの煙草の味が意識できるようになるのですが、それは結構甘味があって、なかなか良い葉を使っている事が分かります。ブラックコーヒーに、最後に少しシロップを足したようなイメージでしょうか。 という事で喫煙終了。後味は、果物を微かに加えたブラックコーヒーで、残り香は果物入りのロースト臭でした。 全体的に見て、果物で円やかにしたローストされた苦味を楽しめる、非常に個性的な煙草だったと思います。こういう味わいのパイプ煙草は、ラールセンだけでなく、他のブランドでも記憶がありません。 まったりとした感じは全くありませんから、昼間の喫煙に向いていると思いますし、合わせる飲み物や食べ物は、ちょっと甘い系統の物が良いと思います。また、他にはない珍しい味わいなので、レギュラー品として出せば、それなりに売れるような気もします。 是非、お試し下さい。 [珍しい煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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