テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回のパイプ煙草レポートは、コーネル&ディールの「バイユーモーニング」を取り上げます。ブレンドの25%がペリクだそうで、かなり癖のある味が想像できます。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、ちょっとヤバイくらい発酵し過ぎたヨーグルトのような匂いで、確かにペリクの割合が高そうな感じがします。カットは、ほぼリボンカットで、湿気は強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ペリクらしい熟成の効いた太い旨味をメインに、そこに程好く熟成されたバージニア葉による紅茶系の味を加えたような味が来ました。私は以前にブレンド用ペリクを使って自家ブレンドの実験をした事がありますが、その時の経験から推測すると、確かにこの「バイユーモーニング」でのペリクのブレンド比率はかなり高い感じです。ただ、ブレンドしてあるバージニア葉もそこそこ旨味を出していて、ブレンドのバランスとしては悪くない仕上がりになっていると思います。一方、香りの方は、酸味のない漬物とでも言いましょうか、そういう匂いが少し焚火系の匂いに混ざっているという感じです。 火付きは、湿気た煙草だけに余り良くはありませんが、一旦着火できれば、その後の火持ちは悪くありません。逆に燃え過ぎるような事がないので、喫煙テクニック的にはそれほど難しくないと思います。 喫煙中盤も喫味の変化はありません。ペリクにしては少し酸味が少ない味だとは思いますが、熟成の効いたコクのある旨味は、大変美味しく楽しめます。私はバージニア&ペリクのブレンドが好きなので、この煙草もその範疇なのですが、個人的にはもう少しペリクは少なくても良かったような気がします。尤も、そうすると平凡なVa&Peの煙草になるので、これくらいペリクを効かせて個性を出したのは悪くない判断だと思います。 喫煙終盤も喫味は変わりません。コクと旨味がメインで、甘味らしい甘味はないですが、十分に美味しく楽しめます。 という事で喫煙終了。後味はコクと旨味、残り香は漬物系熟成臭付きの焚火という感じでした。 全体的に見て、大目のペリクのコクと旨味を上手くまとめた美味しい煙草だったと思います。ペリクが強いので、ともすると癖が強過ぎるブレンドになりそうなのに、ここまで普通に吸えるレベルにまとめたのは秀逸だと思います。 ラタキアの生産が危機的な状況になっていると聞きますので、太いコクと旨味を持った煙草がなくなっていく可能性もあるかも知れませんが、ペリクでこれほど太い旨味を楽しめるのであれば、味は違っているとは言え、ラタキアのコクと旨味をペリクで代替するという道も考えられるかも知れません。そういう可能性を感じさせる煙草だったと思います。 [可能性を感じさせる煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.06.24 12:30:07
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