[中国:西安・洛陽の旅 2017年3月中旬]
● 4日目:西安 ●
この日の朝ごはん。肉が入ってない、高菜のような具の肉まん。ふたつで2元(34円)安い!!
ホッカホカで美味しかった〜♪次の日も食べたよ。
屋台で買った、唐辛子を刻み挟んだもの。2元(34円)朝からこんなに食べて、お腹いっぱい!
観光最終日は、大雁塔(だいがんとう)へ。城壁から歩いて1時間ほど。
大雁塔は、629年、唐の高僧玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が陸路でインドに向かい
巡礼や仏教研究を行い、652年にインドから持ち帰った
経典や仏像などを保存するために建てた塔。
当時から大寺院であった長安(西安)の大慈恩寺※に建てられた。
玄奘三蔵はこの寺の高僧で、大雁塔の設計にも携わっている。
彼は五層の塔で設計したが、その後火災で焼失し、建て替えられた時に今の七層に変わった。
名前は、菩薩の化身として雁の群れから地上に落ちて死んだ1羽を
塔を建てて埋葬したことに由来するそう。
玄奘三蔵がインドから帰ってきたのが645年。
唐は名君と言われた二代目の太宗が皇帝の時代で、太宗は玄奘三蔵が持ち帰った
経典の翻訳を指示し、664年、彼が没する直前まで続けたと言われている。
翻訳作業で従来の誤りを正し、法相宗の開祖となった。
※慈恩寺:唐の三代目の高宗李治が皇太子の時、生母文徳皇后の冥福を祈り648年に建てた。
大雁塔は境内に立つ塔で、西安のシンボル。当時の規模はかなり大きかったが、唐代末期に戦乱の為
焼き払われ、現存するのは当時の十分の一にすぎない。
↓ 寺院があり、本尊のお釈迦様。
インドへの旅を地誌『大唐西域記』として著し、これが後に伝奇小説『西遊記』の基となった。
三蔵法師とは玄奘三蔵※のこと!
※「三蔵」とは仏教用語で経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に通じている僧侶のことで、固有名詞ではない。
↓ 煉瓦でできてる。
進士※に合格した者は皆、先に曲江(西安の池の名)、杏園で宴を開き、
それから大雁塔に登り壁に記念の署名をした。
27歳の白居易が進士になった時は、「慈恩塔下題名処、十七人中最少年」と書き残した。
大雁塔に署名できるのは、最高の名誉だった。へ〜、面白い!
後に塔内の壁を全て署名といった情景が見られたが
残念なことに大きな火災で貴重な壁は焼け落ちてしまった。
※進士:中国で科挙(高等官資格試験制度)の科目のひとつ。
広い通りが大雁塔から真っ直ぐ延びる。日本の平城京や平安京の手本となった。
↓ 大雁塔からの眺め。南の方向。
滞在中は、ずっと曇りでガスってた。北京同様、西安もPM2.5の問題を抱えてる。
そういえば、花粉症の症状がなかった!薬を用意したけど、必要なし。スギ花粉は飛んでないのかな!?
↓ 大雁塔からの眺め。北の城壁の方向。
玄奘三蔵(602~664)は色白で美男子で秀才。
13歳で出家し、629年の秋、26歳で長安からインドへ無許可で出国する。
生年と出国の時期については諸説あり、2~3年程度の幅がある。
仏教を学ぶがあきたらず、国禁を犯し28歳でインド留学へと向かう。
命がけの求法(ぐほう:仏の教えや悟りの道を求めること)の旅、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠
パミール高原、カラコルム峠を越え、やっとの思いでインドの仏教大学ナーランダに到着。
長安出発の時40人の同行者は、途中猛獣に襲われ、山崩れ、急流に流されるなど
死者が続出し、2年後には玄奘ただ1人という苛酷な旅だった。 ヒエ〜(汗)
偉人の玄奘にはいくつかの伝説が残っている。
旅の始めの頃、ある寺にいた時インドから来た老僧がハンセン病で苦しんでいた。
玄奘の弟子たちは皆逃げだし、老僧1人で病床に伏せていた。
そこで玄奘は手厚く看病し、薬をすすめ食事一切の世話をする。
このインド僧は感謝して1巻の経典を授けた。
玄奘はこれを道中のお守りとした。
帰国後この経典を翻訳したのが現在の「般若心経(はんにゃしんぎょう:大乗仏教の経典)」。
時を経て、その経典が敦煌の石室から発見され、その序文に次のような伝説が記されていた。
インド僧に会った後、玄奘がインドのナーランダ寺に着いた時
なんとその僧がいる!
驚く玄奘にその僧は、~われ観世音菩薩なり~ と告げて空に消えた。
今でもお経の般若心経が、旅行のお守りといわれる理由だ。
三蔵法師は他にもいるけど、一般に三蔵法師といえば玄奘三蔵を指す。
玄奘は中国仏教の歴史の中でもっとも代表的な翻訳僧。
あしかけ17年の旅を終え、多くの経典を持ちかえった玄奘は
皇帝の庇護のもと多数の仏典を翻訳した。
主なものは仏舎利(ぶっしゃり:釈迦の遺骨)150粒、仏像8体、経典657部。
インドから経典を運んだ僧侶は、他にもたくさんいる。
名前が明確な人だけで150人程といわれるが、玄奘三蔵は質・量ともに記録的なもの。
また旅行中に記録した地理のようすや風俗・天文・数学・医学的な分野のものまで含まれる。
63歳で亡くなった時、天地の色が変わり、鳥獣は哀しげに鳴き
遺体は77日経っても少しも変わらず、異臭もしなかったそうだ。
葬儀には、送る人100万余人、その夜、墓前に泊まる人3万余人ともいわれている。
↓ wikipediaから/美男子!?
↓ これまで食べそびれていた、サンザシの飴がけ!ジューシーで美味しかった♪
↓ 2年前に北京や上海で見た髪飾りが、未だ流行ってる〜!!
あの時は、花や葉っぱ、キノコだったけど... ひよこが人気みたい。つけてる人、何人も見た。
↓ 花輪も健在!これも2年前に見た。
↓ 頭にひよこの髪飾りをつける女性。
1元=16.589円(17円で計算/2017年3月)
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