タイガース非公式サイト2代目

引き続き、背番号１について昭和５０年代から平成初期を見ていきます。

背番号１（その３）

吉田義男　監督

　１９７５(昭和５０)年に、初めて監督に就任すると、前年一枝修平がつけていた１番を受け継ぐ。監督で１番をつけるのは１９４４（昭和１９）年の若林忠志以来２人目。第１次監督時代の３年間を１番で通した。

植松精一　外野手

　静岡高時代にはクリンナップで甲子園準優勝。法大では江川と同期で俊足巧打のスラッガーとして黄金時代を築き、１９７８(昭和５３)年、ドラフト２位でタイガースに入団。

　ルーキーイヤーから期待されて背番号１をつける。現実には６年間在籍し一軍試合出場は２２０試合、通算７２安打で引退した。現役６年間を通して背番号１番だった。

弘田澄男　外野手

　ロッテ・オリオンズのレギュラー外野手として１２年間活躍したのち、１９８４(昭和５９)年にトレードでタイガース入団。植松の引退で空いた背番号１をつける。

　３拍子そろった外野手として、１９８５年のリーグ優勝～日本一の功労者であることはタイガースファンならずとも万人が知るところ。１９８７（昭和６２）年の引退まで、４年間１番を背負った。

野田浩司　投手

　１９８８（昭和６３）年、ドラフト１位で入団すると、弘田の引退で空いた１番を受け継ぐ。投手がつけるのは１９５７(昭和３２)年の西尾以来である。

　３年間１番をつけたのち、１９９１（平成３）年から２年間は１８番となり、１９９３(平成５)年にオリックスへトレードされた。投手としての能力は高かったが、タイガースでは先発・中継ぎ・抑えと何でもやらされたのが災いして、５年間で３５勝５２敗９セーブと大きく負け越す。

　オリックス移籍後は先発投手に固定され、実働５年で５４勝３５敗と花開いた。

トーマス・オマリー　内野手

　外国人がつけるのはヤシック以来２人目。１９９１（平成４）年の入団から在籍４年間を１番で通した。

　タイガースの４年間では毎年３割以上をキープ、通算５４８安打３０４打点７４本塁打の成績を残している。１９９５（平成７）年から２年はヤクルトでも活躍し、日本シリーズＭＶＰにも輝いた。

　引退後、タイガースでは星野監督時代に特命コーチ、その後駐米スカウトを経て、２０１４年からは打撃コーチ補佐として貢献している。

　ここに来て、初めて監督に就任したよっさんがつけたことで、注目される番号になったかもしれない。その後、期待のルーキー植松、優勝請負人の弘田、ドラフト１位の野田、「阪神ファンはイチバンや～」のオマリーなどが受け継ぎ、親しみのある番号になってきた。

続く

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