滅多にひとと映画を観に行かないが、

昨夜は試写会で、同道者がとっても楽しかった

同じような視点も嬉しいが、

まったく違う視線を持っているのももちろん嬉しいし楽しい

 

余韻で寝坊をしたいところだったが、

そんなヒマはない、

ヒマはなくてもレディースデーには映画を観るっっ

ので、TOHOシネマズ日本橋へ

 

  ナミヤ雑貨店の奇蹟

 

 

面白そうな割に、ちっとも話題にならないな〜、

と思っていたら、なるほどね〜〜

 

今日はちと辛口行きますからっっっ

 

なにしろ、あっちこっちが雑すぎて、

どこから語ればいいのかわからないほど

 

お話は、1960年代のとある田舎町、

西田敏行が店主のナミヤ雑貨店の表には、

子供相談室さながら、

いろんな相談の回答が貼り出されている

深刻なお悩みへの回答は、脇の牛乳箱に入っている、

という念の入りようだが、悪さするヤツはいないらしい

 

100点を取りたいという相談から

妊娠してしまった今後へのディープな相談まで

店主が夜な夜な、頭を悩ませながらペンを走らせている

 

さて、時は現代、というか、2012年

施設育ちの3人の青年は、どうやら強盗をして逃走、

空き家があるというので入り込んだのが、そのナミヤ雑貨店

 

店のシャッターのポストから、1通の手紙が投げ込まれ、

それを読んだ3人はびっくり、

1980年の手紙だったから〜

 

古い新聞記事とかでお悩み相談を知った3人組は

この手紙に答えようと返事を書いてみる

 

するとまた返事が来て、文通状態だな

その後、その手紙の主の魚屋の息子の話になり、

唐突に、そのまた8年後、だってっっ

(じゃあ、1988年って出せよ、

8年後、って、パターンが違うじゃんっっ)

 

さすがにネタバレは避けたいが、

その魚屋ジュニアの運命が、施設の子どもたちに影響する

また別のエピソードがあって、

またまた別のエピソードがあって、

それぞれ、軽く流したり、ちょっと長かったり、

突然また、3人組の現実に戻ったりするんでね、

こういうのって、場面転換が生命だよね、演出的に、

なのに、さ〜っぱり、フツーすぎるカット割だったりして、

イライラが募るのさっっ

 

病気の西田敏行があの体型ってのもプロ意識に欠けるし、

地元の人かなんかに台詞言わせたり、

本職じゃない重要キャストに棒読み台詞を観せられたり、

観客を、原作を、舐めとんのかいっっっ

 

点と点をいっぱい作り上げ、

それが施設つながりのナミヤ交差の時空を超えた話、

みたいな美談に仕上げる意図が、ありありあるくせに、

まったく表現できてないことがありありっっっ

 

いやはや、こりゃあ、原作に失礼だろ

あ、原作読んでないけど、読んでないからこそ、

原作に申し訳ない気持ちになったりする

 

何が雑ってね、

映画的に言うなら、時代考証が雑

80年代に施設の女の子が来ているジャンパー、

こんなにいいものって、お金持ちの子も持ってないだろ

布団もふわふわで、絶対こんなの、一般的な品じゃないわ

どんな篤志家が運営してんねんっっっ

 

相談するために使うボールペンだって、

そんなおしゃれなの、当時一般的にあったのか??

(ないと思ってるけど、あったならごめんね、

 こういうとこは確信ない、が、

 それに便乗されてる気がするのよ)

 

 

たまたま写っちゃったレベルじゃない、

その画面の主役の場面でのこういう積み重ねが

作品に対する信頼が崩れる理由

 

それでいてもっともらしく、

細部懲りました的な小道具とかって

逆にうんざりするしかない

 

もちろん、重箱の隅をつつく気はないけど

映画ってそういうもんじゃね??

写ってなんぼなんだから

 

肝心のお話の方ね、3人組の行動は、

不思議なチカラでナミヤ雑貨店に引き寄せられるのはいい、

それが核なんだから

 

街中を逃亡しているのに、

めっちゃ強いライトの懐中電灯を振り回しながら、

しかも各々が持って逃げるって、どうなん???

 

あ、また細部に行ったが、

その後、その雑貨店から今度は街へ逃げる、

と、不思議なことに元の場所へ舞い戻ってしまう

 

なのになのに、最後の最後、フツーに強盗現場へ行ける、

って、今度はどうやって行ったん??

あ、そうか、日にちが変わったから??

へえええ、そうか、今書いててわかったけども、

 

そんな日にちの重要性とかも、

観ていてぜ〜んぜんわかんなかったし、

 

これさぁ、脚本も演出も酷すぎる、稚拙すぎる、

自分で読み直して、どう思ってるんだろ

初見で、どう??

 

原作を読めば、きっと全然違うつながりを理解できて

最後はすっきりするんだろうなぁ、という想像が膨らむ…

って、原作を想像してどうするっっっ

 

はっきり言っときますけどね、

そのお話に、ついていけてない、とかいうのとは違うのよ

描けてない、描いてない、悪いけど全否定だな

 

いやぁ〜、久々に怒ったな、

ハラが立つってほどでもなく、

呆れ返った、って方が正しい

 

誰かちゃんとした監督と脚本家で、

いちど作り直した方がいいよ

そしたらきっと、haha なんて、マジ号泣すること請け合い

 

そんな風に思える作品には、そうそう巡り会えない

世は、三度目の殺人ショックが冷めやらないようだが

(我が周辺だけだけどもね)

こっちも違う意味で、かなり上行ってると思うよ〜〜

 

 

 

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