じゃんけんでさ、


無理矢理相手にじゃんけんさせたい時に、

「出さなきゃ負けよ 最初はグー じゃんけんぽん!」
ってやるらしいですね。


ルール決めなんかで、
強引に相手をじゃんけんさせたい時に使う手法。





いや、
もちろんね、私も知ってましたよ。

そういうじゃんけんがあることは。


子どもの頃、
そういうのに巻き込まれることもあったし。



「じゃあ、じゃんけんで負けた方がティッシュ箱取ってくる係ね!」

「いや、俺今ティッシュ箱要らんし。」


「出さなきゃ負けよ 最初はグー じゃんけんぽん!」

みたいな。


すごい理不尽なルールとして、
そういうじゃんけんがあるのは知ってる。







たださ、
故郷でやってたじゃんけんと、

掛け声が随分違う。




生まれ故郷の福岡での掛け声は、

こうです。















「じゃーんけーん 出さんが負ーけ 文句なし あらどっこいしょ!」

です。






笑った?

今、笑った?




あらどっこいしょ、で笑った?



唐突なあらどっこいしょで笑った?



それとも、
『出さんが』
で笑った?

『ダサンガ』
っていうサバンナ最強の戦士をイメージした?








いやー田舎ですよね。

田舎。


「じゃーんけーん 出さんが負ーけ 文句なし あらどっこいしょ!」

すごい個性強いもん。

地方色が色濃いもん。







「出さなきゃ負けよ 最初はグー じゃんけんぽん!」

っていう、
必要最小限の装飾じゃないからね。



不意に湧いた、
あらどっこいしょ、だから。




あらどっこいしょ、
だけで検索かけたら、

福岡のじゃんけんの掛け声が出てくるから。



じゃんけんの掛け声として、
認知されてるから。

あらどっこいしょ、が。



あらよっと、プラス、
どっこいしょがくっついた言葉だと思うから、

じゃんけんの要素は全く含まれていないし、
何なら博多弁でもないんだけど、





福岡のじゃんけんの掛け声として定着してしまっている。



死ぬ程ダサい掛け声として。








もちろん、子どもの頃は変な掛け声だな、
って思った事はなかったんですよね。

他の地域が何て言ってるか知らなかったし。


グーパーと同じ要領で、
手を表にしたり裏にしたりして2グループに分ける時も、

何の疑問もなく、

「裏か表で 腹かきなーし!」
つってた。


腹かきなし!
※博多弁で腹を立てることを腹かくと言います。








でも、最近は他県の情報もバンバン入ってきてるだろうから、
こういう掛け声は淘汰されていくもんなのかなぁ。

ネット環境の普及で、
県境は限りなくなくなってきてる。







10年後には、
福岡の子どもたちも、


「出さんが負ーけ 文句なし あらどっこいしょ!」

って言わなくなっているのかもしれない。






寂しい。

それはそれで寂しい。



寂しいわー。



子どもたちには、
「あらどっこいしょ。」
って言っていて欲しい。

どっこいしょって言う歳でもないのに、

じゃんけんの時だけは、
「どっこいしょ。」
って言っていて欲しい。


そして、
大人になって上京して、うっかりそれを言って恥じらって欲しい。



「ダサンガ?
サバンナ最強の戦士?」

って聞き返されて欲しい。












そして、

「そう、
ダサンガは水牛と相撲を取って鍛えた強靭な足腰を持つ、
サバンナ最強の戦士だ。」

って答えて欲しい。

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