読書会、というものに参加してきました。

言ってしまうと仕事なんですけど、
読書会ってヤツに行ってきたわ。



知ってます?
読書会。

読書する会ってわけじゃなくて、
何かね、集まって、本を紹介しあうんです。


カフェ的なところで、
1人1冊本を持ってきて、紹介しあう。


そういうイベントに参加してきました。





東京って、いろんなことやってるよなぁ。



正直ね、
緊張するよね。

緊張するし、そもそも本を紹介したい、という欲求があまりない。

全くないわけじゃないけど、
外に出向いてまで紹介したいモチベーションはない。

それに、私自身、全然本読まないからね。

本の虫みたいな人がいっぱい集まりそうな読書会なんて、
仕事じゃなかったら行かなかったなぁ。






ただね、結果的に行ってよかった。
面白かった。



初対面同士でも会話に困ることがないし、
やっぱ読みたくなるよね。本。


よい企画だ。
人を集めるのはなかなか難しそうだけど。




日本一売れたビジネス書の概略を教えてくれる人。
オシャレな大人向け絵本を紹介してくれる人。
渡辺ペコの漫画。

堅苦しくなくて、非常に良い会でした。




私はね、
穂村さんの本を持って行った。

やっぱこれだよな、と思って。


『もしもし、運命の人ですか。』



自意識過剰な歌人の穂村さんが書いた恋愛エッセイ。
自意識の過剰っぷりが、私にとって他人だと思えない程、共感を覚える。

読みやすいし、笑える。

短編だし、紹介するには手頃かな、と思って。




でね、
私はこの本をコミュニケーションツールとして利用している部分があるんですよね。


というのも、
このエッセイの中に出てくるエピソードが面白くて、
よく話題に上げるんです。

「こういうエピソードがあるんだけど、みんなどう思う?」
って。



それが結構盛り上がる。

読書会でも、その話をした。







そのエピソードというのが、

穂村さんの友人の話で、



友達以上、恋人未満の2人がいたそうなんですね。

正式には付き合ってないんだけど、
何かのきっかけでいつ付き合い出してもおかしくない、って2人。


その2人が、男性の提案でいちご狩りに行ったんです。

いちご狩りデート。


そのデートは非常に楽しく、
2人でおいしくいちごを食べたそうです。

いちご狩りも安価で楽しめたし、
とても良いいちご農園だな、と。



しかし、ね。

そのいちご農園には、1つの罠があったそうです。


それが何か、っていうと、
最初にね、コンデンスミルクがサービスで貰えるんですけど、
その量が結構少なかったんです。


いちごは甘いけど、
最初にコンデンスミルクを付けて食べちゃったら、
途中でそれがなくなると、どうしても酸っぱく感じちゃう。

だから、そんなに量を食べられない。

コンデンスミルクがなくなると、食べ進められない。


いちご食べ放題、時間無制限。
でも、途中でコンデンスミルクがなくなるから、どうしても量を食べられない。


無料で付けられたコンデンスミルクが、
実は罠だった、と。



女性の方が、
「くそー。やられた~。」
と思っている、その時。


その時、男性が動いた。
















自分の鞄から、コンデンスミルクをスッと取り出したんです。

これでたくさん食べられるね、とばかりに、
家から持ってきたコンデンスミルクを出した。





これを見た瞬間、女性は、
「この男性と付き合うことはないな。」
と思ったそうです。





ここからが、私の質問。

何故、
女性は「この男性と付き合うことはないな。」と思ったのでしょうか?


女性は、何が嫌だったのか。




分かりますか?


ちょっと、考えてもらいたい。


読書会でも、みんなに考えてもらいました。









最初に言っておくと、
この問題、男性は正解出来ないと思います。

私はいろんな人に出題したけど、
男性で当てられた人はいない。



逆に女性は、割と当たります。


男性が女性の気持ちを理解出来ないことがよく分かる問題です。



















さて、答え合わせをしますか。





・単純に気持ち悪いから

その行動自体が何か気持ち悪い。
男女ともに、そう答える人は結構います。
でも、今回は違う。



・コンデンスミルクを用意出来る、ということは、過去に別の女性と来たことがある、ということ。それが嫌だった。

男性からよく出る回答です。
でも、これも違う。



・準備が良すぎて、重い。

これも男性からよく出る。
でも、違う。


・貧乏くさい。コンデンスミルクくらい我慢しろ。

これも男性。
違う。





















正解は、

・同じ罠にはまりたかった。

だそうです。


その女性は、一緒に落とし穴に落ちたかったそうです。

旅の思い出として、
良いことも、悪いことも、一緒に共有したかった。


そういうことみたいです。




男性からは、絶対出てこない回答。

想像の枠のかなり外側。

これを当てられる男性は、恋愛偏差値が相当高い。





このエピソード、オモロ!

男女ともにいる場面だと、特に盛り上がります。


読書会でも、
男性が頭を悩ませる中、

女性の方がスッと当ててくれました。

「そういう悪い出来事も、一緒に経験したかったんじゃないかな。」


男性側は、何言ってんの?
って顔をしてましたが、

私が正解だと告げると、かなりびっくりしてました。


なんて自分は女心が分かってないんだ、と。



盛り上がってよかった。


穂村さんありがとう。
読書会で大活躍だったよ。


コミュニケーションツールとして使えるよ!この本!










(穂村さんの本のアフィリエイトリンクを貼ると超絶儲かってしまうので、
逆にラーメンの画像を貼る。)









というわけで、結構盛り上がったので、よかったです。
読書会。

みんなも行ってみたらいいんじゃないかな。

私も仕事で、後、何回か参加しないといけないから、
偶然会うかもしれませんね。


私はその都度、穂村さんの本を持って行く。







身長4mで、体重400kgくらいの大男が、
「ゴポォゴポォ……きょうは……歌人の……穂村……ゴポォ。」
って言い出したら、それが私です。

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