深夜1時頃、マックでブログを書いてると、
明らかに結婚式の二次会の帰りです、みたいな女性が来店した。
引き出物を持っていて、
髪をアップにしている。
ドレスに、コサージュ。
マックにそぐわないオシャレさ。
私、結婚式の二次会の後って、
ひどい興奮状態か、
ひどい疲弊状態なんですよね。
マックに寄ろうと思う精神状態になりえない。
それにさ、
マックってお世辞にも居心地の良い場所じゃない。
結婚式の後に、マックに行く体力はない。
終電まで飲んでるわけだし、
早く家に帰りたい。
でも、彼女にとっては、
もう、結婚式の二次会が日常になっているんでしょうか。
すごい友だちが多くて、
二次会行きまくってる。
だから、帰りにちょっとマック寄る、なんて芸当が出来る。
そういうことなのかなぁ。
そのうち深夜2時をまわり、
店内は私とその女性だけになる。
マックでちょっと小腹を満たすには、かなり長い時間。
そんな時、私がトイレに立つと、
彼女のテーブルにLECのテキストが何冊も重なっているのが見えました。
5、6冊は重なっている。
資格試験の勉強をしてる！
すごいカッコいい。
結婚式の二次会の帰りに、マックに寄って、資格試験の勉強。
終電までしっかり付き合って、その後勉強。
その日くらい勉強しなくてもいいじゃないか、という誘惑を跳ね退け、
勉強する。
カッコいい。
試験が近いんでしょうか。
それでも、断れない程、仲の良い友人の結婚式。
テキストを駅のロッカーに置いて、
式場に向かう。
「おめでとう。」
「久しぶり。」
「はじめまして。」
「おめでとう。」
「おめでとう。」
いろんな感情がどんどんわき上がる結婚式。
二次会の後は、三次会。
独身だけでの飲み会。
新郎側の友人と合流したのかもしれない。
良い出会いがあったのかもしれない。
非日常。
結婚式は、当人たちだけでなく、
その参列者にとっても、普段ない特別なイベント。
それは、
肉体だけじゃなく、精神的にもかなり疲れる一日。
慣れない服を身にまとい、
たくさんの人に気を遣い、
普段感じることのない刺激を与えられる。
非日常。
普段と違う日。
そんな日でさえも、
普段通り資格試験の勉強をする。
鋼鉄の意志。
不動の信念。
どれだけの思いがあれば、
結婚式の二次会にマックに寄って勉強出来るんだろう。
彼女は、どんな思いで資格試験の勉強をしているんだろう。
何か、きっかけがあったのか。
それとも、そもそも"そういう人"なのか。
家では集中出来ないことを自覚していて、
どれだけ遅くなろうとも、どれだけ疲れていようとも、
マックに行って勉強する。
こういう人が、合格するんだろうなぁ。
強い意志をもって、資格試験と戦おうとしている。
カッコいい。
私には、とても真似出来ない。
マックで、コサージュで、勉強で。
とてもカッコいい。
その日、
深夜のマクドナルドの店内に、2人の人間がいた。
1人は、資格取得に向けて、揺るぎない信念で勉強している者。
そしてもう1人は、
その事をネタにブログを書いてる者である。
我ながら酷いわ。
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