ビジネス用のコートを2着持っているのですが、
1着はデザイン性の高いコートだけど、薄手なので寒く、
もう1着は、少し古いし、何の洒落っ気もないけど暖かいんです。
なので、日々、コートを選ぶ時に葛藤が生まれる。
基本は、オシャレなコートで会社に行きたい。
そこは妥協したくはない。
でも寒い。
暖かいコート着たい。
ただ、それ以上に、だっせぇコートで外出たくない。
そういうとこは妥協したくない。
昔、フランシスコ・ザビエルが、遠路はるばる日本に来て、最初に伝えたこと。
「オシャレは忍耐である。」
その言葉を胸に、日々我慢してうっすいコートで家を出てる。
でもさ、
最近、
寒くて。
めっきり寒くて。
マジでめっきりで。
そんな時、だせぇコートに手が伸びてしまう。
長時間、外を歩くことが分かってる日なんかは、
守備力の高さに惹かれ、だせぇコートを着て出かけたくなる。
でさ、昨日、
とうとう手が伸びたよね。届いたよね。
そんなに寒い日でもなかったんですけど、
伸びちゃった。
「あったかいの、着よ。」って。
というのも、その日、仕事での外出の予定がなかったんですよね。
会社に行ってしまえば、帰りまで会社にいる日。
通勤中しか外に出ない。
ならば、だせぇコートでもそんなに恥ずかしくない。
初対面の人に会うこともないから、
2軍のコートでも戦える。
そう思って、だせぇコートで会社に行った。
そういう時に限って、
急な外出の予定が入るんだよなぁ！！
神様見てるよなぁ！って思った。
そういう油断を突いてくるな、って思った。
ホントさ、マジでどうでもいいとこを見てる。
それくらい見逃してくれよ～！って思った。
意地悪するなよ～！って。
ホントさ、私、
会社のトイレの紙交換とか、すげぇやってるからね。
人知れず、トイレットペーパーとか、手を拭く紙とか、バリバリ交換してるから。
他の人は、
「何かいつも補充されてるよな。」
って思ってるだろうけど、あれ、人知れず私がやってるから。
「トイレの妖精かな？」
って思ってるだろうけど、トイレの妖精の正体は私だから。
トイレのおばちゃんの補充じゃ間に合わない時あるから。
サブ的に私がトイレの妖精になってるから。
そういうとこを見ていてくれよ～～！
神よ～！！
評価してくれ～！トイレの紙補充分を～～！！
やっぱ、新しいコートを買うしかない。
オシャレで、暖かいヤツ。
そんで安いヤツ。
神の気まぐれに勝つために、コートを買う。
「神の気まぐれに勝つためのコートください。安いヤツ。」
売ってくれ。
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