さて、
先日来の「創業」に関するセミナーの中で
飲食サービスや物販・小売りの特徴の一つに
「現金商売」であること・・・をお話ししています。
しかし、
この現金商売というのが曲者です。
「良くも悪くも」現金商売・・・なのです。
現金でその場で売上が回収できるのは
とても有り難い事です。
しかも売上が先、支払いが後ですから、
そのまま支払いに回せます。
粗利益(売上から原材料費を引いて残った金額)の比率が大きい商売なので
個人店や小さい商いでも戦っていける
『地力』を現金で確保できます。
ところが
現金商売が故の落とし穴もあります。
まず「ドンブリ勘定」になりやすいこと。
お金の出納(=出入り)の記録(帳簿)をキチンと付けていないと
儲かっている錯覚に陥りやすく、
資金繰りの悪化に気付きにくく、
気付いたときは結構手遅れ・・・なんて言うことも少なくありません。
レジに沢山お金があるな~・・・と思っても、
その中の約3割は原材料の支払いに、
約3割は従業員の給料に、
約2~3割は家賃や光熱費・消耗品その他の支払いに回ります。
その結果、
特に飲食業の場合、
そんなに多くは残らないのです
レジで支払いの時に
安易に値引きしたりとかも良くないですね。
売上伝票と売上高の管理、
値引き・サービス品の記録・・・これも大事です。
ちゃんと毎日お金の出入りを記録して確認していれば、
滅多なことは起こらないはず。
現金商売の落とし穴。
店舗型サービス店は注意しましょうね。