本田宗一郎物語、ネットにあったお話から
ホンダの創立35周年記念式典の時の一コマ♪
その時、本田宗一郎(ホンダ創業者)が語ったスピーチもどきを紹介したい。
強烈なスポットライトの中、
まっ白なレーシング・スーツ姿の本田宗一郎がマイクを片手に壇上にのぼる。
「こんな、盛大な、式をして・・・」
「俺のあたまもハゲるはずだ(笑)」
「いかにみんなが力を出して。。。」
すると、若い社員のひとりが、大声で声をかける
「世界一! 」
本田宗一郎は、
大きな身振り、手振りをまじえて話すものだから、
体が、話に合わせるように前後左右に波をうつ。
その為、本田の口からマイクが近づいたり、遠ざかったり・・・
おかげで、本田の声はやけに聞き取りにくかった。
「もっと、マイクを近づけてください」との声が飛ぶ。
それでもなお本田宗一郎は、
我かんせず、マイウエイ聞き取りにくいスピーチが続く♪
「俺がどなっている間に。」
ひとりひとりが。。。
町の人のおかげで。。。
宗一郎の近くにいた人が、たまりかねて、マイクを支えた。
ようやく声がまともに聞こえ始めるようになった。
すると、本田宗一郎は、
「だいたい俺が興奮すると、マイクも興奮するんだよ(笑)」
「これぐらい・・・うれしい日が来るとは、夢にも思わなかったよ。」
「こんなになれるとは、とんでもないことだ。」
「とんでもないことなんです。 」
本田宗一郎は、感激のあまり同じフレーズを何度も繰り返していた。
そして、スピーチの最後、
いかにも本田宗一郎らしい締めくくりのあいさつとなった。
「河島(本田技研工業二代目社長)もええかげにやってきたが、
今度の久米(本田技研工業三代目新社長)もええかげんなヤツだ。」
「オレ(本田宗一郎/ホンダ創業者)はじめ、
ええかげんなやつがうちでは社長になるようになっている。(笑)」
「だから、みんな、よっぽどしっかりやってもらわんとな(笑) 」
会場は爆笑の渦となり、拍手は鳴りやまなかった。
記者の一人がスピーチ後、本田宗一郎に近づき話しかけた。
「いいスピーチでしたね。」
すると本田宗一郎は、笑顔でこう語った。
「新社長は りっぱな男だ。みんな黙ってついて行け、な~んていったら・・・」
「いまの若い連中は、あきれてそっぽを向いてしまうだろうよ♪」
ある人が、創立35周年記念式典時に集められた
ホンダの貴重なオートバイの数々を見て、
そのまま博物館を作り、常設展示をしてはどうか?と
本田宗一郎に提案してきたことがあった。
すると、本田は
「どうだ、オレはこんなに立派な仕事をやってきたんだと、
つい、ひとりよがりの博物館になってしまう恐れがある。」
「博物館などつくったらうぬぼれのもと。いばるだけだよ。」
「入社したばかりの新人までもが、
オレはホンダの社員なんだ!みたいにいばりだすんじゃないか。」
そして。。
本田宗一郎は、遠くを眺めるようなまなざしで、
「そう、語るなら・・・いまを語ってもらいたいんだよ。」
「若い連中には、過去は似合わないし、
過去のヤツらがにらんでいたのでは、若いのは、たまらんだろうよ。」
「もし、伝えるとすれば、どういう想いからつくられたのか。。。と言うことだけで十分だ。」
「えらい、えらい、と過去を褒めたたえるだけなら、ごめんこうむりたいね。」
今日も素敵な一日でありますように
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