興南高校野球部を、沖縄県勢初の夏の甲子園全国制覇、史上６校目となる春夏連覇に導いた名将・我喜屋優監督。


その我喜屋さんが甲子園で他チームの試合を見ていた時に、ある発見をされたそうです。


打撃や守備の技術面のみで、相手チームが打ち倒された、というケースはほとんどなく、なぜあそこでカバーに入れなかったのか、なぜここであんなバント処理をしたのか、といった、ごく小さなことが勝敗を決していたといいます。


我喜屋さんは言われます。


「体操一つにせよ、そういう小さなことを適当にする子は絶対に伸びない。
　

逆に、小さなことを確実にする子は、間違いなく大きな仕事ができる。


そしてリーダーシップを執ることができる。


会社で言えば、管理職ですね。


自分が感じた小さなことを的確に行動に結びつけていければ、成長は早いですよ」


今回、我喜屋さんと対談していただいた東福岡高校ラグビー部の谷崎重幸監督も「小事大事」といわれているように、小事を疎かにしない心構えこそが、大きなことを為すのに不可欠な条件なのだと思います。

※致知出版社の「人間力メルマガ」【2010/11/17】　致知出版社編集部 発行より転載