「星野修さんのメルマガ」『生きよう今日も喜んで』　平澤興語録より


無駄にするか、しないかはその人の心がけによる。


無駄の多い人ほど、苦労のし甲斐のない苦労をする。


私は八十五才になって、しみじみ人生に無駄がなかったことに気付いた次第である。


もっと早くわかっておれば、どんなに良かったか知れない。


人生に無駄がないということは、言葉で知っているだけではただの知識であって、本当に分かったとはいえない。


生半可な理解ではこの言葉の意味にはまだ味がない。


人生に無駄のないことが本当に分かってくると、しくじりながらもすぐその後で、まあこの程度でよかった、ありがたいことだ、という喜びと同時に気力が湧いてくるのである。


これには相当のながい経験と、徹底的な物を見る目の深さがいるようである。


情熱は年は関係ない。


年をとっても、情熱は衰えるものではない。


ただその燃え方は、若い人と老練の人とは違うのである。